前回は「異常な「円安誘導」続ける日銀〜日本国を安売りして株価暴騰誘導・全員東大卒の日銀総裁と副総裁・多様性ゼロの組織・「影響力が強い」日銀総裁と副総裁〜」の話でした。
異常な世界株高:最高値更新続けるDow

暴騰を続けている米国Dow。
2024年2月16日現在、38,700ドル余りへ上昇し、39,000ドルが目前となりました。
過去最高を更新し続けているDow・Nasdaq・S&P全てが、徐々に上昇する傾向を強めています。
今年の1月頃には、上昇しすぎた米株価が調整に入って下落するという観測も強かったのが現実です。
ところが、その観測を押し退けて、ジリジリと最高値を更新し続けているのがDowとS&Pです。
全体的に「ビッグテック」が、グッと押し上げている傾向が強い米国株。
・Google(Alpabet)
・Apple
・Meta(Facebook)
・Amazon
・Microsoft
世界を牽引し続けているビッグテック株価の高騰も強いですが、Nasdaqは先日最高値更新しました。
つまり、IT企業が集まるNasdaqよりも米国全体のDowの方が「上昇傾向が強い」ことになります。
根強く上昇続ける米CPI

2021年から2022年にかけて急速に上昇した米CPI。
この強すぎるインフレ傾向を押し下げるために、 FRBは異例の急速な利上げをしました。

上の2020年以降のFRB政策金利(赤色)を見ると、まるでジェットコースターのように上昇しています。
この急速な政策金利の引き上げによって、上昇がかなり和らいだ印象の米CPI。
この「急速な政策金利の引き上げ」は、一時的に米株を中心とする株価の暴落を招きました。
その後、回復しつつあった米株は、「回復を超えて」急速に伸び続けているのが実情です。
FRBの利下げ観測の行方:強いインフレと高すぎる株価

最近の世界の株価の上昇と調整は、明確な傾向があります。
「FRB・ECB・イングランド銀行などの金利引き下げ観測」が一つの原因です。

どうも、イングランド銀行は
金利引き下げをしそうだ・・・
という観測をもとに、英国を始めとする欧州の株価はジリジリと上昇を続けています。



FRBも政策金利を
引き下げるのでは・・・
このような観測をもとに、Dowなどもジリジリと上昇を続けています。


絶好調のNvidiaに至っては、一時は110ドルほどまで下がっていたのが現在は730ドル程となっています。
2022年9月から17ヶ月ほどの間に「6倍以上」に高騰したことになり、凄まじい勢いです。



政策金利を引き下げる
べきか、先送りすべきか・・・
パウエル議長の心の中を推し量りながら、投資家たちは「買いを続けている」のが現状です。
この中、2024年1月の米CPI上昇が市場予想を上回った結果となりました。
このことから、FRBは「金利引き下げを先送りする」可能性が高まったと考えます。
さらに、最近の株価の上昇ぶりは、あまりにも異常な傾向です。



これでは、株価が実体経済と
乖離しすぎだ・・・
「株価の上昇」は、世界各国歓迎すべきことですが、「株価の上昇しすぎ」は歓迎できません。
それは、実体経済を混乱に陥れるだけで、いずれ大混乱が発生するからです。
CPIの伸びがまだ堅調であり、異常な株価高騰が続く米株など世界株。
ここで、FRBはECBやイングランド銀行に先立って「利下げしない」と決断すると考えます。
これによって、株価は一時的に大きく調整・下落するでしょう。
そして、「異常に高すぎる株価」は「適正価格」に近づき「健全な経済」に向かうと考えます。
この「堅実で着実な成長モデル」こそが、米国という国家の力の源泉でもあります。
近い将来、米株は大きな調整に入り、暴騰続く日経平均もまた一時的に大きな調整に向かうと考えます。
次回は上記リンクです。