低レベルな縄張り意識を持ち続ける郵便局〜「不思議な事態」が起こる郵便局・テレワークを推進する政府と逆行する思考・便利なレターパックの裏側〜｜社会問題

前回は「杓子定規的ではなく「柔軟な発想」を持つ大事さ 3〜差出人に変装されてきたレターパック・百聞は一見にしかず・厚さを実証・届いてこそ初めて意味がある郵便物〜」の話でした。

「不思議な事態」が起こる郵便局：便利なレターパックの裏側

民間の宅配業者も様々なサービスを展開していますが、とても便利なレターパック。

赤と青の二種類があって、手頃な値段でしっかりと迅速に配達してくれるスグレモノです。

一般家庭で使用する方もいらっしゃると思いますが、企業にとっても心強いのがレターパックです。

普通の封筒とは異なり、しっかりした厚紙の袋であるレターパックは、安心感があります。

そのため、契約書などの重要書類を送付する際に使用する方も多く、筆者も好んで使っています。

ところが、このレターパックを提供する郵便局で、先日「不思議な事態」に出会いました。

社員の区民税・市民税などを「会社が本人に代わって支払う」制度があります。

月毎に支払い書が綴じられていますが、多くの会社では数ヶ月まとめて支払うと考えます。

ご家族の都合で近畿圏にお住まいの正社員の方に、テレワークとして勤務してもらっています。

その方の市民税を支払いに「いつもの郵便局」へ向かって、窓口へゆくと、

いつもはすぐに、

となるのに、しばらく黙って確認した後で、郵便局の方は、

と言い出しました。

つまり、「支払い拒否」されたのです。

低レベルな縄張り意識を持ち続ける郵便局

初めての「支払い拒否」に対して、

と尋ねると、

支払い書の裏面に書かれた「納付方法」を郵便局員は指差しました。

「裏面」を読んだことはなかったのですが、そこには、「ゆうちょ銀行および郵便局」での支払いに関して、

と明記されています。

つまり、郵便局員は、

とのことでした。

あまりに低レベルな「縄張り意識」に対して、愕然としました。

「民営化された」とは言え、事実上は「日本国家」を背景にしている郵便局。

この郵便局で「地域制限のために、税金の支払いが不可」という事態は、どう考えても異常です。

やんわり反論すると、局員の方は「上役」に確認に行き、戻ってきました。

こういう「再考をもとめる」時は、日本社会で「答えが変わること」はほとんどありません。

案の定、

結局「支払い拒否」は変わりませんでした。

「都市銀行なら出来る」と言われても、「税金の納付は郵便局」が基本だと思います。

これがもし、JRのように地域によって会社が分社されているならば、

こういうことであれば「別は別」という論理も分かります。

ところが、「同じ郵便局」にも関わらず、

という論理は、どう考えても異常です。

テレワークを推進する政府と逆行する思考

コロナ禍以降、テレワーク・在宅勤務が一気に増加しました。

最初は、テレワークに懐疑的な方も多かったですが、「気心知れた社員」とならZoomでも十分良い感じです。

なんと言っても「来社してもらって、全員が顔を合わせて」が理想ですが、遠方の場合、そうも行きません。

そして、Zoom等の通信による対面打ち合わせは、画面共有などが発達していて、かなり使い勝手が良いです。

そして、日本政府がテレワーク推進事業を進める中、

と主張する郵便局の姿勢は、異常を超えて不気味ですらあります。

風光明媚で食事が美味しく、治安が抜群に良い日本には、良いところが様々あります。

ところが、日常生活で「逆行している」としか思えない事態が頻繁に発生しています。

この「逆行」現象を減らすことが出来れば、日本社会の効率が大きく向上し、経済力も復活する一因になると考えます。

国・自治体には、テレワークのことも鑑みて、

という姿勢は是非改めて欲しい。