裏金議員非公認断行した石破新総理の本音〜政権地盤固める合理的発想・「政治家の嘘」に異常に寛容な日本社会・総選挙と追加公認の行方〜|2024日本の未来4

前回は「長期政権見据えた石破新総理〜経済界ガッチリ固める「慶応パワー」・石破カラー薄めた所信就任演説・散りばめた独自キーワード〜」の話でした。

目次

裏金議員非公認断行した石破新総理の本音:政権地盤固める合理的発想

New Global Voyage
石破新総理 所信表明演説から抜粋(首相官邸)

新内閣総理大臣に就任し、組閣直後に解散総選挙に踏み切った石破新総理。

石破新総理

解散総選挙を
実施し、国民の皆様の判断を仰ぐ!

前回の総選挙が2021年10月31日なので、「約3年経過後の総選挙」となります。

衆議院議員の任期が4年であることを考えれば、この時期の解散総選挙は妥当と考えます。

石破新総理

政治資金収支報告書に不記載が
あった議員12名を公認しません!

そして、一気に「政治とカネ」の問題に切り込んだ石破総理。

自民党の裏金問題に関する話は、上記リンクでご紹介しています。

非公認となった議員の中には、

自民党非公認議員

なぜ、私が非公認に
ならなければならないのだ!

このように公然と文句を言っている方もいらっしゃるようですが、認識が甘すぎます。

そもそも「政治資金収支報告書に不記載」と、なんとなく専門用語で有耶無耶にしていますが、

自民党非公認議員(架空)

ちょっとくらい裏金もらったって
いいだろう!

自民党非公認議員(架空)

みんなやっている
ことなんだ!

おそらく、「みんな貰っているからいいだろう」というのが本音でしょう。

これら非公認議員は、つい先日まで「バリバリ主流派」だった安倍派議員がほとんどです。

しばらく「冷や飯」を食わされていた形の石破総理の「反撃」とも考えられますが、

石破新総理

国民の皆様の信頼を裏切ったことは
大変大きな問題だ・・・

石破新総理

政権与党の自民党としては、
彼らを公認するわけにはいかない!

このように「裏金議員非公認」を断行した石破総理の実行力は高く評価したいと思います。

新総理になった途端に、「アジア版NATO」など独自の「石破カラー」を薄めた石破新総理。

熾烈な決選投票を経た直後で、自民党内の団結もままならない状況では、

石破新総理

まずは国民の信を問い、
我が政権と自民党への信頼を問いたい!

石破新総理

そして、総選挙で勝利の上で、
政権地盤をしっかり固めて、改革を断行したい!

石破総理がこう考えることは、至極合理的です。

自民党内が揺らいでいて、さらに「政治とカネ」問題に決着つかないまま、

日本国民A

そういえば、裏金問題は
どうなったのかしら・・・

国民の多くが疑問に思っている中では、改革の断行もしようがないでしょう。

「政治家の嘘」に異常に寛容な日本社会:総選挙と追加公認の行方

新地球紀行
東京(新地球紀行)

そもそも「裏金議員」は、「国民に対する裏切りをした」という認識が薄すぎます。

自民党非公認議員(架空)

みんな裏金もらっているし、
何が問題なんだ?

「政治資金収支報告書に不記載」の金額次第ですが、

日本国民B

表に出た金額は「氷山の一角」
なんだろう・・・

世間に公表されている金額は「ほんの一部」であることは、大勢の国民が理解しています。

2年前、英国では「パーティー問題」で、当時強力だったジョンソン首相が辞任に追い込まれました。

英国や米国と比較すると、「政治家の嘘」が異常に許容される国が我が日本です。

非公認議員に対して、石破総理は、

石破新総理

主権者たる国民のみなさま方が、憲法によって、
すべての国民の代表者としてふさわしいと・・・

石破新総理

主権者たる国民のみなさま方がご判断された場合、
公認するということはございます!

自民党非公認議員(架空)

えええ
ええええ!

このように、「非公認議員を当選後に公認の可能性」を明言した石破総理。

石破総理らしい「周りくどい言い方」ですが、「憲法と国民」を軸とする論理はしっかりしています。

要するに、

石破新総理

国民が主権者であり、我々は国民の
代表者!

このような「当たり前の論理」を前面に打ち出す石破総理。

石破総理の政策や指向性に対しては、様々な見方や意見がありますが、発想の根幹は実に正当です。

さらに、「非公認議員の追加公認の可能性」を選挙前に堂々と主張する姿勢は評価できます。

これまでは、

自民党幹部

選挙前は言わないが、
後で追加公認すれば「党の議席」は守れる・・・

自民党幹部

選挙が終わって、大騒ぎの中で
コッソリ追加公認すれば良い。

このように「正々堂々」とは掛け離れた姿勢であった自民党の発想。

野党からは文句が出ていますが、ある意味で「正々堂々とし過ぎている」石破総理。

この「正々堂々」の姿勢は、選挙後もぜひ堅持して欲しいです。

そして、今回の総選挙を機に「裏金=国民への裏切り」が少しでも減少すれば、日本の未来は明るくなるでしょう。

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