前回は「大きく軸がブレてしまった石破新総理〜円安不容認から利上げ否定=円安容認へ・存在価値がない植田日銀総裁・利上げ円高基調から円安へ〜」の話でした。
石破カラー薄めた所信就任演説:散りばめた独自キーワード

2024年10月4日に、石破新総理が所信表明演説を行いました。
どの国でも、新たな国家元首の所信表明演説は注目を受けます。
ここで、日本の国家元首は憲法規定がなく、「日本の政治上の国家元首」は内閣総理大臣と考えます。
つい最近に、熾烈な決戦投票を制して自民党総裁となった石破茂新総理。

あの独特すぎる口調は、その声を聞くだけで、

ああ、この声は
石破茂さんだな・・・
このように「大抵の方が声や口調を少し聞くだけ」で石破茂氏と分かります。
「カラーの強さ」が売りである芸能人の方達ならば、こういう「声・口調で一瞬で分かる」方は多いです。
対して、日本の政治家の中で「声・口調で一瞬で誰か分かる」方は、極めて少数です。
そのあまりに独特な話し方から、



これって石破さんよね・・・
あまり好きになれない・・・
声はともかく、石破総理の口調を「好きになれない」方もいるはずです。
このように「好き嫌いが分かれる」独特すぎる口調の石破新総裁は、存在もカラーも強烈です。





全身全霊をささげ、
日本と日本の未来を守り抜く!



政治資金問題で失われた
政治への信頼を取り戻し・・・



納得と共感をいただきながら
安全安心で豊かな日本を再構築する!
冒頭、自らの「総理としての施政方針」を話した石破総理。
ほぼ当たり前ですが、石破カラーとして「納得と共感」というキーワードがありました。
自民党で著しい大問題である「政治とカネ」に関しては、



さらに透明性を高める努力を
最大限行うことを約束する!
安全保障・外交に関しては、



日米同盟を基軸に友好国や同志国を増やし、
日本の平和と地域の安定を実現する!
これも当たり前ですが、「同志国を増やし」は石破カラーです。



人口減少は、
国の根幹に関わる課題で『静かな有事』だ!
人口減少も当然取り上げられる話ですが、「静かな有事」もまた石破総理らしい言い回しです。
とはいえ、総裁選前のあの妙な力を持った話し方でもなく、割と大人しめな話し方をした石破総理。



世界有数の災害発生国の日本で、
人命最優先の体制を作る!



専任の大臣を置く防災庁の設置に
向けた準備を進めていく!
防災庁・防災省が必要かどうかは、様々な議論ありますが、この視点は石破カラーです。
他にも様々ありましたが、概ね「石破カラーを薄めた」ものの「無色透明」では決してない演説。
少し大人しめな方針としてももの、「独自キーワード」を散りばめて、



総選挙前だから、支持率上げるために
かなり抑えめな方針にしたが・・・



私、石破茂がやりたい政治の
方針はしっかり盛り込んだのだ!
このように石破総理は考えているのでしょう。
長期政権見据えた石破新総理:経済界ガッチリ固める「慶応パワー」


確かに、石破氏が主張してきた「石破の信念」は概ね盛り込まれている演説でした。
「無色透明」ではないもの、「石破カラー50%」を打ち出した演説でした。



アジア版NATOを
創設するのだ!



日米地位協定は
改定するべき!
こう主張していた、石破総理の「中核」である安全保障・軍事に関する事柄は触れませんでした。
まさに、「石破カラー100%」であるこれらの政策を一切封印し、



ロシアへの制裁とウクライナ支援は
今後も強力に推進する!
ウクライナ戦争に関するこの姿勢も当たり前ですが、「強力に推進」というのは石破総理らしいです。
現代政治家の中で、稀有なほど「強烈な存在感」を放っていた石破総理。
その「強烈さ」を少々封じ込めて大人しめにしつつ、総選挙での勝利を見据えています。



まずは、総選挙で勝利して
長期政権を固めるのだ・・・
こう考えているに違いない石破総理には、強力すぎる援軍がいます。


慶應義塾大学卒業で有名な石破総理は、実は「慶應義塾高校卒業」でもあります。
中学校は地元の鳥取大学附属中学校でしたが、高校から東京で通学した石破総理。



我が慶應義塾高校
初の総理だ!
慶應大学出身の総理は沢山いますが、「慶應義塾高校卒」の総理は石破総理が初めてです。
高校・大学と「生粋の慶應義塾生」とも言える石破総理。



我が慶應義塾は
石破総理を支える!
「慶應」と略されることが多い「慶應義塾」は、名前に「義塾」と義がついているのが特徴です。
そして、慶應義塾大学・高校卒業の方には、経済界など多数の分野に広がっています。
中でも、経済界の重鎮には慶應義塾大学・高校卒業の方が大勢いるので、



慶應義塾卒の
石破を支え続けるのだ!
慶應義塾大学・高校卒業の方々は、当然このようなテンションになります。
こうして、「慶應パワー」で経済界をガッチリ固め、地方の農協を固めている石破総理。
こうなると、政権の地盤は固いです。
「石破カラー」を「封印」ではなく、「薄めつつも広範囲に信念盛り込んだ」石破総理。
長期政権の予感が感じられ、それは日本にとっても良い方向になるでしょう。
次回は上記リンクです。