前回は「歓迎すべき石破茂新総理誕生〜「石破カラー」の独自政策を発信へ・「安倍の天敵」の総理誕生・「異常な円安解消」で健全な経済へ〜」の話でした。
大きく軸がブレてしまった石破新総理:円安不容認から利上げ否定=円安容認へ

先日、新内閣総理大臣に就任した石破茂新総理。

石破さんは
円安を容認しない感じだな・・・
市場関係者や多くの国民がこう思っていたか、2024年9月27日に「石破自民党新総裁が決定」すると、



今まで円安基調だったが、
円高に向かう!
こう考えた市場関係者によって、日経平均先物は暴落しました。
一時はサーキットブレーカーが発動する騒ぎとなり、実際に9月30日は5%ほど暴落した日経平均。



むむ・・・
私の新総理就任で「ご祝儀」はないのか・・・



困った・・・
早期解散するつもりだったのだが・・・



この調子で株価が暴落したら、
即、内閣支持率は大きく下落し・・・



総選挙で敗北したら、
即内閣総辞職となってしまう・・・



それでは、せっかく手に入れた
総理の椅子から追い出されてしまう・・・
こう考えたであろう石破総理は、



追加利上げをする
時期ではない・・・
このように「発想を転換」ならぬ「自身の政策の軸」をブレさせてしまった石破新総理。
存在価値がない植田日銀総裁:利上げ・円高基調から円安へ


そして、石破新総裁誕生直後に早々に「新総理にお会いに出かけた」のが植田日銀総裁でした。



新総理就任
おめでとう御座います!



どうも
有難う御座います。
本来、「中央銀行は政府とは別」なので、中央銀行総裁は内閣総理大臣と「少し距離がある」くらいでちょうど良いです。
そして、がっちり握手した石破新総理と植田総裁は、会談後に、



政府としてあれこれ指図を
する立場ではない・・・



個人的には現在そのような
環境にあるとは思っていない・・・



追加の利上げをするような
環境にあるとは考えていない・・・
このように述べて、「追加利上げを強く牽制」する発言をおこなった石破新総理。
そもそも、「政府としてあれこれ指図をする立場ではない」ならば、「何も言わない」のが筋です。
そして、「個人的には」と言いながらも、新総理が公の場で話すことは「個人的意見」ではなく「総理の意見」です。
就任早々に「中央銀行の決定に強く介入する」発言をした石破新総裁に対して、



おい!
利上げ観測が急速に後退したぞ!



これで当面
円安かしら・・・
このように考えた方が多く、一気に3円ほど円安に向かった為替。
これは、



石破新総理が利上げ否定したから、
植田総裁は「言うとおり」にするだろう・・・
こう思われているとしか考えられない植田総裁。
実際に、



極めて緩和的な状態で、
わが国経済をしっかり支えていく!
このように「利上げはしないで低い利率を守る」ことを明言した日銀総裁。
本来ならば、



経済に関しては政府の管轄だが、
金融に関しては私たちに任せていただきたい!
このように主張して「金融の司令官」である立場を堅持するべきでした。
このように、「新総理の意向をガッチリ反映」するのでは、日銀は「政府の一部」のような存在です。
そして、日銀総裁や日銀の幹部たちは不要な存在であり、存在価値がないでしょう。
せっかく、石破新総理で円高となり健全な為替に向かうと期待しましたが、モノの見事に外されました。



これで円安株高で、
新政権への期待が高まる!
このように考えているとしか思えない石破新総理は、「日本経済の健全化」というカードを捨ててしまいました。
そして、目の前の「選挙での勝利」を優先した日本政府。



本当に、これ(円安)が
日本にとって良いのかしら・・・
こう思っている日本国民も多いはずで、新内閣支持率の行方はあまり明るくないでしょう。
次回は上記リンクです。