前回は「前代未聞の大乱立の自民党総裁選〜異様に多い次期総理大臣立候補者・謎の総裁選候補者の肩書き・「日本政府のボス」か「自民党のボス」か〜」の話でした。
歓迎すべき石破茂新総理誕生:「異常な円安解消」で健全な経済へ

昨日2024年9月27日の自民党新総裁選挙が実施されました。
そして、決選投票の結果、新総裁に決定した石破茂氏。
石破新総裁は、間もなく日本の新たな新総理大臣となります。
事前調査では高市早苗氏の優勢が伝えられ、一回目の投票では高市氏がかなりの得票を取りました。

それでは、一位の高市氏と
二位の石破氏で決選投票です。
一回目の投票の勢いが続けば、



これは
高市さんかな・・・
大勢の人がこう感じたと思われた決選投票では、逆転が起きました。



決選投票の結果、
新総裁は石破茂君です!
こうして、「まさか」の逆転劇が起きた決選投票でした。



新総裁の
石破茂です・・・
日頃の「落ち着きすぎた」感じの話し方で、「石破節」とも言える口調で挨拶した石破新総裁。



えっ、新総理は
石破さん?!



石破さんって、
円高派だよね!
「円安誘導派」の高市氏の勝利を見据えた市場は、9月27日は2.3%ほど大きく値上げしていました。
ところが、「石破新総理誕生」の一報が入ると、市場が終わった後の市場関係者は、



もう円安は
終わりかもな・・・



これは
もう売りだ!
日経平均を「ドル建て」で考えている海外の市場関係者もまた「円高」を嫌気して、



日経先物は
暴落だ・・・
サーキットブレーカーが発生した日経先物は、大きく下げて、現在6.2%を超える暴落となっています。
9月30日の市場は「大荒れ」が予期され、6〜8%程度下落する可能性があります。



石破のせいで、
株価はメチャクチャだわ!
このような声もありますが、そもそも「無理やり円安誘導で株高」だった日本の株価。
そして、円が安すぎるために、世界における国力が低迷を続けていた日本。
「無理な円安」によって、米国の物価と日本の物価に「巨大な乖離」が生じていました。
本来ならば、どう考えても「100円〜110円/ドル」程度が適正である為替。
それが、現在「140円/ドル程度」であるのは異常であり、



円安誘導は
容認しない・・・
こう考える石破新総理の誕生によって「健全で普通の経済」に向かう日本。
この点だけでも、石破茂新総理大臣の誕生は歓迎すべき事です。
「石破カラー」の独自政策を発信へ:「安倍の天敵」の総理誕生


自民党が一度下野した後、再度政権を奪取した2012年12月以降の自民党は完全に「安倍カラー」でした。


極めて強い存在感を示し、特に世界政治において、リーダーシップを発揮した故安倍総理。
2022年7月8日に発生した、安倍総理の暗殺事件に関する記事を上記リンクでご紹介しています。
とにかく、「安倍自民党」というよりも「安倍党」となっていた自民党。
安倍氏が総理総裁である間は、これで良かったですが、安倍氏が総理総裁を辞めた後も、



我らは自民党という名前の
「安倍党」なのだ!
「安倍党」のカラーは消えず、安倍氏が暗殺されてしまったこともあり、



安倍さんの遺志を
我らが継ぐのだ!
「安倍カラー」は更に強化されて、「安倍党」から「超安倍党」となっていた自民党。
そして、安倍関係者が強い力を握り続け、高市氏を強力に支援し続けました。
ここで、高市早苗氏が新総理総裁になることは、



高市新総理総裁では、
また安倍関係者達の時代が続く・・・



もうこの辺りで
一度変えることが大事だ!
裏金問題、統一教会問題などの「大問題」で揺れている自民党。
これらの「大問題」に安倍関係者が多数関わっています。
そして、長年「安倍の天敵」と目されていた石破茂が新総理(まもなく)総裁となりました。
これで、一気にドンデン返しが発生した自民党。
「安倍党であった自民党」が終了し、「石破自民党」となります。
これは、ここ10年ほどの日本政治の不気味な感じを考えれば、大いに歓迎すべきことです。



アジア版NATOを
作りたいのだが・・・
独自の日米韓などによる「アジア版NATO」を提唱し、米国の強い興味を持っています。



日米地位協定の見直しも
大事だ・・・
敗戦国であり、一度は米国に占領された日本。
当時の「圧倒的弱者」であった日本が締結せざるを得なかった日米地位協定。
この日米地位協定は、日本にとって著しく不利な協定であることは明白です。
まもなく戦後80年となる時代において、「戦後直後」の協定を見直すのは当然のことです。
独自の「石破カラー」が強い政策を多数持ち、安全保障を知り尽くしている石破茂新総理。
石破新総理が世界に対して、「石破カラーの日本」を発信してゆくことを強く期待します。
次回は上記リンクです。