世界の未来 1〜米中・空の対決・レアメタルへの視線〜|世界戦略

前回は「米国の挑戦 16〜米株の今後〜」の話でした。

左上から時計回りにZelenskyウクライナ大統領、Biden米大統領、Xi Jinping(習近平)中国国家主席、Putin露大統領(Wikipedia)
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トルコ・シリア地震

トルコ・シリアで発生した大地震の被害が拡大しています。

トルコ・シリア合わせて人口は1億200万人ほどで、日本よりも少ない中、すでに死者が35,000名を超えています。

原発事故がない点が大きく異なりますが、人的被害は東日本大震災をすでに上回り、拡大を続けています。

2023年ガズィアンテプ地震(トルコ・シリア地震, Wikipedia)

2018年に建築基準を改正したばかりにもかかわらず、トルコのマンション(集合住宅)などに大きな被害が出ています。

最終的な人的被害はさらに増加すると見込まれ、大変痛ましい状況が続きます。

トルコ・シリアなどの国民の方々や被災された方々・関係者の方々には、お見舞いを申し上げます。

米中の空の戦い

米中で熾烈な争いをしている「空の戦い」が拡大しています。

主に米中欧ロの「宇宙の領域拡大」が2000年頃から本格化してました。

そして、特に米中が宇宙探査機などの発射を、かなり活発に実施してきています。

その中、「宇宙よりも先に、まずは地球の空の領域拡大」と考えている米国と中国。

ウクライナ戦争の長期化が見込まれる中、「ロシア+中国」vs「米国+欧州」の構図が拡大の一途を辿っています。

もはや双方が「加熱するしかない」状況となってしまったかのような状況です。

レアメタルへの視線

さらに、EVなどグリーンエネルギー生産に不可欠なレアメタルへの視線が高まっています。

リチウムの過去25年間の生産量(Visual Capitalist)

例えば、バッテリー作成に重要な役割を果たすリチウムは、オーストラリア・チリ・中国に偏在しています。

非常に偏在する傾向が強いレアメタルに対して、米中欧などが北極圏を目標としている状況。

空と北極圏で発生している熾烈な領土・領域争い。

この争いが軍事・先端科学技術の促進を生み出し、米中欧露などの国が鎬を削る方向が明確になりました。

2023年はレアメタルに関する先端技術などに、更なる強い注目が集まりそうです。

新地球紀行

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