前回は「外国要人や海外メディアが普通に使う「パール・ハーバー」〜「Deal帝王」トランプ大統領の独走・暗礁に乗り上げた和平交渉〜」の話でした。
ロシアとウクライナの個別停戦協議成立:ロシアの強い要求


You are gambling with
WW3!



In 2019, we signed with him(Putin),
the deal.
トランプ大統領とゼレンスキー大統領の「公開討論会」ならぬ「公開喧嘩」が、2025年2月末に行われました。



Agreed to a naval ceasefire
in Black Sea.
そして、膠着を続けていたウクライナ戦争の停戦交渉で、新たな展開が出てきました。
2025年3月26日13時(日本時間)現在、米国がロシアとウクライナとの間で個別に「黒海停戦協議」に応じました。
ここで大事なポイントは「個別」であり、「ロシアとウクライナが直接」ではないことです。



我がRussiaは、
事前の制裁解除を要求する!
さらに、強気のプーチン大統領は「事前の制裁解除を要求」しており、これはロシア側のスタンスでは当然です。
ウクライナ戦争では当初から「欧米のリーダー格」として世界を引っ張ってきたジョンソン大統領が、



Of course Ukraine didn’t
start the war.



You might as well say that America attacked
Japan at Pearl Harbor.
こう言って、トランプ大統領に噛みつきました。



当たり前だが、ウクライナは
戦争を開始していない!
こう主張するジョンソン大統領は、パール・ハーバーを槍玉に挙げてきました。
ウクライナ戦争の停戦交渉において「蚊帳の外」であり、話題にすらならない日本が、突然登場しました。



・・・・・
石破総理としても突然、日本が話題になったことは、一種の驚きだったでしょう。
第二次世界大戦の歴史に背を向ける歴史教育:パールハーバーの真実


日本人ならば知っているべき「パール・ハーバー」ですが、歴史教育においては、ほとんど語られません。



日本はドイツ・イタリアと共に
米国・英国などと戦争しました。



徐々に日本とドイツは追い込まれ、
最後は原爆を落とされて、敗戦しました・・・
第二次世界大戦に関する歴史は、小学校の歴史教育では、このような表現で「超特急で終了」する傾向があります。



第二次世界大戦の日本人って
言えば、東條英機と山本五十六かな・・・



そうね・・・
他の人は知らないかも・・・
第二次世界大戦の歴史に対しては、教育界ではほとんど取り上げられることがなく、中学でも同様と考えられます。


戦国時代ならば、たくさんの人物が小学校の歴史教育でも登場します。
ところが、第二次世界大戦の人物では「東條英機か山本五十六か」です。



Trump大統領が言っていることは、
パール・ハーバーで・・・



「United Statesが、Japanを
攻撃した」と言っていることと同等だ!
このような「貧相な歴史教育」のため、ボリス・ジョンソン元英首相に「パール・ハーバー」のことを言われても、



「パール・ハーバー」って
何のこと?



日本って、
米国と戦争したの?
何がなんだか分からなくて、このようなことを感じる中高生も一定数いると思われます。


一方で、「東條英機以外の陸軍軍人を説明」するのは、意外と難しい面があります。
上の人物たちのように「帝国陸軍の幹部を説明」することはあり得ます。
ところが、前線の将兵に触れないわけには行きません。


海軍においても、同様で「山本五十六以外」の人物を説明する時、人選が難しいです。
海軍大臣・軍令部総長・連合艦隊司令長官の三顕職を挙げるのは、妥当性を書くように思われます。
職務 | 名前 | 権限 |
軍令部総長 | 永野修身 | 軍令:戦略 |
海軍大臣 | 嶋田繁太郎 | 軍政:人事・管理 |
連合艦隊司令長官 | 山本五十六 | 前線戦略 |
子ども向けの歴史の書籍で、山口多聞を取り上げている本があり、筆者は好感を持ちました。


真珠湾奇襲攻撃と山口多聞司令官に関する話を、上記リンクでご紹介しています。
これらの「人選が難しい」のもまた、「貧相な歴史教育が原因」と考えます。
もっと、第二次世界大戦・大東亜戦争の歴史を日本人が主体的に学ぶ姿勢であれば、知るべき人物は多数います。
「パールハーバーの真実」は闇も多数あり、「真実を知る」のは難しい面もあります。
一方で、基本的素養として、もっと日本の教育においては、第二次世界大戦の歴史を教えるべきでしょう。
今年80年目を迎える「敗戦(終戦)の日」を迎えるにあたり、日本人は歴史教育を本気で見直すべきと考えます。