前回は「世界新秩序のプロデューサー目論むトランプ大統領〜和平協議から外されている欧州の立場とメンツ〜」の話でした。
「Dealの帝王」トランプ大統領の独走:暗礁に乗り上げた和平交渉


私が大統領に
就任したならば・・・



Ukraine(ウクライナ)とRussia(ロシア)を
直ちに和平させる自信がある!
2024年の大統領選挙中から、ウクライナ戦争の和平交渉に絶大な自信を見せていたトランプ大統領。



和平させるためには、
Deal(取引)が最も重要だ!



私は、これまでに
多数の困難なDealを実現した!



RussiaとUkraineの
大きな隔たりを、私のDealで解決する!
実際、ビジネスのDealに関しては百戦錬磨であり、「Dealの帝王」とも言えるトランプ大統領。



確かに、豪腕の
トランプ大統領ならば・・・



ウクライナとロシアを和平に
持っていけるかも・・・
このような期待もありましたが、和平交渉妥結を「急ぎすぎた」トランプ大統領に対して、



United StatesとRussiaが
どんどん交渉を進めている・・・



我が国が、交渉の場に呼ばれないのでは、
和平交渉にはならない!
トランプ大統領の「独走」に対して、大いに苛立ちを感じていたゼレンスキー大統領。



Ukraineの「NATO加盟」は
ないだろう!
早々に、ウクライナの「NATO加盟」という最重要事項に対して、カードを切ったトランプ大統領。



ちょっと
待ってくれ!



NATO加盟は
我が国の悲願なのだ!
ゼレンスキー大統領は、強烈な反発を表現しています。
このゼレンスキー大統領の反発に対して、世界切手の「戦闘的人物」であるトランプ大統領は、



大体、この戦争は
Ukraineに責任があるだろう!
「ロシア侵攻は、ウクライナの責任」という表現をするに至りました。
外国要人や海外メディアが普通に使う「パール・ハーバー」


このトランプ大統領の発言に対して、「激怒した」大物がいました。


ジョンソン元英首相はX(Twitter)で、



Of course Ukraine didn’t
start the war.



You might as well say that America attacked
Japan at Pearl Harbor.
トランプ大統領に対して、強烈な反論を述べました。
つまり、



当たり前だが、ウクライナは
戦争を開始していない!



Trump大統領が言っていることは、
パール・ハーバーで・・・



「United Statesが、Japanを
攻撃した」と言っていることと同等だ!
このように「真珠湾奇襲攻撃」を唐突に持ち出してきたジョンソン元英首相。
真珠湾奇襲攻撃に関する話を、上記リンクでご紹介しています。
本来、仲間であるはずの欧州と米国の論争であり、日本は「蚊帳の外」であるにも関わらず、



パール・ハーバーでは、あなた方United Statesが
Japanを攻撃した、ってのか?
突然、日本(大日本帝国)の「パール・ハーバー」が引き合いに出されました。
この表現に対しては、多くの日本人が、



えっ?
突然、真珠湾の話か・・・
少なからぬ驚きを感じますが、海外では「普通の話」です。
そして、英国にとっては、「米国に対する論争」に「真珠湾」は扱いやすい雰囲気があります。
基本的に、長年に渡って、「同じ陣営にいた」英国と米国。
第二次世界大戦では、当然ながら「英国と米国はセット」で連合軍を構成していました。
日本メディアが、「真珠湾」を口にするのは、



1941年、当時の日本は
真珠湾奇襲攻撃を行い・・・



日米戦争・太平洋戦争が
始まりました・・・
「歴史ドキュメント」に限られる傾向があり、日本の政治家が、



これは、第二次世界大戦で、
フランスがドイツに攻め込んだ、と言うようなことだ!
戦争を例に話をすることは、ありません。
日本では、第二次世界大戦などの戦争の話は「禁句」のような扱いですが、



ジョンソン元首相のように、
昔の海外の戦争の話を例に・・・
仮に「ジョンソン元首相の真似」をしようとしても、



第二次世界大戦の海外の
戦争のことは、あまり知らない・・・
真珠湾は自国のことなので常識としても、第二次世界大戦の海外の動きの知識がなさそうです。
海外にとって、「パール・ハーバー」は広く知られていますが、



我々は、歴史をしっかり
学び、各国の過去の戦争も把握している!
おそらく、他の「各国の過去の戦争」も、ある程度は学び活かしている外国要人たち。
日本の政治家にも「外国の過去の歴史」を学んだ上で、外交を展開して欲しいです。