前回は「NHKの存在意義〜NHKという組織・「麒麟がゆく」の残念極まりない最後の描写・ニュースを疎かにするNHK〜」の話でした。
「どうする家康」をどうする?:NHKの存在意義

視聴率が非常に低迷していて、評判が良くない今年の大河ドラマ「どうする家康」。
歴史ファンであり、特に戦国史に関しては、小学生の頃から大好きな僕としては、気になります。
小学生の頃は、流石に大河ドラマ等は観たことがなく、学習マンガなどで夢を膨らませていました。

中学生以降は、大河ドラマや正月に放送された歴史ドラマをよく見ていました。
特に、中学3年生で観た「信長〜KING OF ZIPANG〜」は、非常に鮮烈な印象があります。
まだ非常に若手の緒方直人が「織田信長」を演じて、大変好評でした。
「徳川家康」を郷ひろみが演じているのも面白い点ですが、郷ひろみの演技も大変良かったです。
「隋天」なる、ちょっと不可解な「架空キャラ」が登場しましたが、「明智光秀」役もハマっていました。
最近は「真田丸」「西郷どん」「麒麟がくる」など観ていましたが、「どうする家康」は見ていませんでした。
そもそもタイトルからして、「どうするの?」と聞きたくなってしまいます。
軽すぎる徳川家康

「CGが変」などネットで声が上がっていますが、実際に一話見てみました。
1564年に三河で勃発した「三河一向一揆」の回です。
「三河一向一揆でどうする!」がタイトルですが、この時点で戦国ファンとしては、テンション下がります。
そもそも、番組のタイトル「どうする家康」と被っていて、くどいと思います。
とりあえず、ネット配信で第8回「三河一向一揆でどうする!」を観ました。
観た感想として、まず第一に「家康が軽すぎる」のです。

どうするの
だあ〜?
大騒ぎし続けていて、まるでこれでは、家康がバカみたいです。
確かに、1542年生まれの家康にとって、1564年の三河一向一揆勃発時は22歳ほど。
全然若造です。
「今日の22歳」は若造ですが、「当時の22歳」は「現在の30〜32歳」ほどに相当します。
歴史愛好家への侮辱:「死闘を演じていない」戦闘シーン


実際に、1534年生まれの信長は、22歳ころの1556年に何をしていたか。
このころ、信長は内部分裂した織田家で、尾張統一の死闘を演じていました。



尾張を
統一するのだ!
信長と家康の「性格の差」を考えても、この熾烈な信長に対して、



どうする
のだあ〜?
これでは「話にならない」のです。
「これから、家康が成長してゆく」にしても、裏切りや反乱が当然の戦国時代。
その時代を生き抜いた人物の描写にしては、「軽すぎる」のです。
さらに、気になるのは、一向一揆との戦闘シーン。
本来、剣と剣を交えて「生きるか死ぬか」なのです。



やあ〜!!



やあ〜!!
まさに「真剣」試合である死闘。
それにも関わらず、演じている人物たちの戦い方が「真剣に見えない」のです。
これでは、まるで高校生の学園祭のノリであって、「死闘を演じていない」のです。
「死に直面している」将兵たちには、とても見えないのです。
とにかく、何から何まで「軽すぎる」コントのような大河ドラマ。
「大河コント」とでも呼べば、良いのかどうか。
歴史が好きで戦国期を愛する者の視点から見れば、侮辱的にも映る「どうする家康」。
「どうしようもない」と感じる歴史ファンは、筆者だけではないでしょう。