前回は「AUKUSと日本」の話でした。
「ロシアは他国への侵攻も考えている」の意味

各国が間に入って試みた停戦交渉は具体的進展を見せず、ロシア軍はウクライナ攻撃をむしろ強めている状況です。
ゼレンスキー大統領は、

Russiaは、
他国への侵攻も考えている!
と、発言しました。
これは非常に大きな意味を持ちます。
少なくとも、ロシアの隣国は「ロシア軍に攻撃される可能性がある」という事です。
ロシアの隣国:ロシアと陸続きの国は14カ国


ロシアが広大な領土を保有するため、「ロシアの隣国」はたくさんあります。
ノルウェー・フィンランド・エストニア・ラトビア・リトアニア・ポーランド
ウクライナ・ベラルーシ・グルジア・アゼルバイジャン・カザフスタン
中国・モンゴル・北朝鮮
実に14カ国もあるのです。
さらに、これらの国々のうち、ウクライナを含む8カ国が「旧ソ連共和国」であったのです。
「海を挟んだ隣国」となると、「どこまで考えるのか」によって、大きく変わります。
私たち日本は、
北西側:ウラジオストックなどのロシア本土
北東側:北方領土
にロシアとそれぞれ「海を隔てて」接しています。
実は、北海道とロシアが不法占拠している北方領土の国後島は、かなり近いです。
上の地図を見てわかるように、およそ
青森県〜北海道の最短距離=北海道〜国後島の最短距離
です。
私たち日本および日本人にとっては、すごく危険なロシアが「すぐ目の前にいる」と思った方が良いことになります。
そして、ロシア本土から北方領土にかけて、潜水艦を含めるロシア軍艦が多数航行している事実があります。
実際、3月にはロシア軍艦が、津軽海峡を堂々と通過しています。
欧米から強烈な経済封鎖を受け、確実に弱体化しているロシア。
ロシアにとって正義が「力」ならば、軍事力を持って周辺国に侵攻する可能性は当然あります。
北海道とウラジオストック:北海道周辺のロシア軍艦


ロシア軍艦が日本近海を徘徊している事実がある中、日本近海で痛ましい事件が起こりました。
北海道 知床半島を航行中の観光船が救助要請後に沈没、現時点(2022年4月24日6時)で行方が分かっていません。
子供を含む26人の方も、不明のままです。
救助要請時には、
海上保安庁です!
状況はいかがですか?
船首が浸水し、
30度くらい傾斜しています!
という状況だったようです。
30度傾斜している状況は「かなり深刻で、沈没寸前」です。
浸水・傾斜し始めたら、普通は「傾斜し始めたら即」海上保安庁に救助要請します。
ならば「急傾斜した」とか考えられません。
日本の高い技術力を有する観光船は、これほど急傾斜するほど欠陥がなく、そう簡単には沈没しません。
平時ならば、「何らか大きな岩に座礁した」などの理由が考えられます。
ところが、今は平時ではありません。
ロシア軍艦・潜水艦が、北海道周辺を堂々と航行している状況です。
考えたくはないですが、「観光船沈没がロシア軍と完全に無関係」という可能性は低いと考えます。
この非常な危機とも言える状況の中、岸田首相・日本政府には明確な対応と「ハッキリした方針」を示して欲しい。
最後に、乗客24名+船長・甲板員=26名の方々の無事を、心より願います。