前回は「英国の未来 5〜Hasta la vista, baby・最も明快かつパワフルなジョンソン首相・新たな英国首相に期待される役割〜」の話でした。
目次
激論続けるトラス外相・スナク財務相

英国の首相を決定する保守党党首選挙。
テレビで連日のように激論を続けている、候補者のスナーク前財務相・トラス外相。

最終投票は、16万人ほどの保守党員による投票で決まります。

BBCニュース


【英保守党党首選】 決選投票を前にスーナク氏とトラス氏が討論 税金めぐり激論 – BBCニュース
イギリス与党・保守党の党首選で25日、決選投票に挑むリシ・スーナク前財務相とリズ・トラス外相が一対一のテレビ討論に臨み、税制などイギリス経済の将来像をめぐり激論を…
双方が非常に険しい表情をしながら、激論を続けています。
成熟した英国の民主主義
非常に成熟した英国の民主主義。
主に税金の話が多いです。
一般英国民である保守党員もまた、税金が非常に大きなウエイトを占めていることが分かります。
双方の陣営が、
ジョンソン首相の入閣は
認めない!
姿勢を鮮明にしました。
一般投票では、優勢と見られているトラス外相。
英国の対外関係の連続性からも、ジョンソン首相に対する姿勢からもトラス外相が望ましい。
潜在能力抜群の英国の底力
スナク前財務相もまた、1980年生まれの42歳と非常に若く、極めて有能な方です。
僕としては、トラス首相・ジョンソン外相が、現在の英国にとってベストと思います。
実際には、英国民の感情からすると難しそうです。
ドラギ伊首相が辞任し、フランスのマクロン大統領は選挙で大敗しました。
そして、ドイツはロシアにエネルギーで揺さぶられています。
ここは、Common Wealth of Nations(英国の旧植民地などの経済同盟)を持つ、潜在能力抜群の英国。
次期英国首相には、欧州のみならず世界を牽引する期待が集まります。
まだ、コロナ前の株価を挽回できていない英国FTSE。
強い英国経済と、安定した生活を望んでいる英国民にとって、新首相は一月あまり後に決定します。