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揺れる露の方針|露ウクライナ侵攻

前回は「日本の行方」の話でした。

ロシアの対独戦勝記念日のパレードで、プーチン大統領が演説しました。

Vladimir Putin露大統領(Wikipedia)

「何を話すのか?」を、世界中が注目していました。

演説内容は、「欧州側がロシア侵攻準備」と、ウクライナ侵攻を正当化する内容でした。

強気姿勢のプーチン大統領が、「何か思い切ったことを言うのでは?」と推測されていましたが、想定内の内容に留まりました。

「正当化」は、プーチン大統領の立場からすると、「ロシア国民に伝えなければならない最重要かつ最低限のこと」です。

この「最低限」のレベルにとどめたプーチン大統領。

「事態の拡大を、留めようとする意思」を、欧米に伝える思惑があると思われます。

Volodymyr Zelenskyウクライナ大統領(Wikipedia)

ゼレンスキー大統領は、ロシアが「東部の学校を爆撃し、60人以上亡くなった」と強く非難しています。

長年、欧州の中でロシアの盟友の立場を堅持してきたドイツ。

Scholz独首相(Wikipedia)

このプーチン大統領の演説は、ロシアの「対独戦勝記念」であり、80年前、ロシアとドイツは大規模な戦争をしました。

Adolf Hitler独総統(Wikipedia)

ロシアに猛進撃したヒトラー率いるドイツ軍は、ソ連軍を押しまくり、モスクワ陥落寸前まで追い込みます。

しかし、ナポレオン同様にロシアの厳し過ぎる寒さ「冬将軍」のために、打撃を受け、ソ連に押し返されます。

その後、ドイツの敗戦・降伏となり、ソ連勝利。

そして、ロシア(ソ連)の対独戦勝記念日が、毎年開催されています。

その後は、米ソ英仏のドイツ分割占領によって、東西ドイツが生まれました。

日本がバブル経済真っ只中の1990年に、ドイツは再統一されます。

ドイツの多くの部分には、東ドイツの名残があり、親露の影響が強い国です。

Angela_Merkel前独首相(Wikipedia)

さらに東ドイツ出身で、ロシア語ペラペラで「ロシア寄り」姿勢が明確なメルケル首相の長期政権によって、近年のドイツとロシアは非常に良い関係でした。

しかし、ついにドイツもロシアとの関係に距離を置き始めました。

「ロシアが突然ガスを止める可能性」に対抗する姿勢を鮮明にしました。

いかにロシアといえども、欧米に強烈な制裁を受け、周囲の国々が距離を追いては国家が成り立ちません。

この戦勝記念日を過ぎて、どのように停戦交渉が進むかは、やはり英国が鍵を握っているでしょう。

Boris Johnson英首相(Wikipedia)

今や世界の首脳で、最も強烈に独自カラーを出しているジョンソン英首相。

英国を中心とする欧州の底力に期待し、一日も早く、ウクライナの悲惨な状況を終わらせて欲しいと願います。

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