前回は「欧米の次なる手」の話でした。
欧州とロシアの対立は深まる一方で、応酬の連鎖となっています。
兼ねてから、ロシアに対して最も強硬な姿勢を貫く英国。
トラス英外相は、「ロシアをウクライナ全土から押し出すべき」と目標を明確に主張しました。

西側:欧米のスタンスを明確にしたことは、非常に意義深いと考えます。

英国が「戦車供与」をするほど「ウクライナ支援」を明確に打ち出し、世界中を反ロシアに導く姿勢を続ける中、ロシアは苦しい状況です。

ロシアに出来ることは、「軍事侵攻強化」と「エネルギー供給停止」しかありません。
実態としては追い詰められつつあるロシア。
プーチン大統領は、さらに強気姿勢を強化しています。

「他国が介入ならば『電光石火の対応』する」と警告しました。
この「電光石火の対応」には「核兵器使用を含む」のです。

プーチン大統領がこう主張することは、米英共に「想定していた」でしょう。
英国がロシアに「もう良い加減に、停戦・即時撤退して下さい」と主張して、経済封鎖しました。
のみならず武器供与にまで踏み切った中、プーチン大統領は拒否している状況。
歴史的にみても、ロシアは「折れなさい」と言われて、「はい。分かりました。」と言うことは「考えていない」国です。
双方、どうにもならない状況の中、ウクライナでは多くの方が、非常に悲惨な状況が続いています。

そして、我が国日本。
円安が続く中、ついに「20年ぶりに1ドル130円台」となりました。
ひたすら「金融緩和します」としか言わない日銀総裁・幹部の方々。
ドルが金利アップの方向の中、金融緩和では「円安が進むしかない」のです。
日本は、昔から「責任者が不明確」で「失敗しても責任を取らない・取らせない」文化が強いです。
これは欧米とは真逆の発想です。
日本の非常時とも言える今、日本経済の舵を取る方々には「責任者である意識」を非常に強く持って頂きたい。
そして、上手く行かなかった時は「責任を取る」という姿勢を打ち出して欲しい。
このまま、ズルズル円安が進めば、日本はどんどん落ちてゆく一方になるのではないでしょうか。