欧米の次なる手〜仲介役の大国不在・日露戦争・セオドアルーズベルト大統領〜|露ウクライナ侵攻

前回は「ロシアの脅威」の話でした。

Antony Blinken米国務長官(Wikipedia)

ブリンケン米国務長官がキーウ訪問し、ゼレンスキー大統領と会談しました。

キリスト教東方正教会の復活祭の日。

これは、神道や仏教が一般的とはいえ、あまり宗教とは馴染みのない日本人には実感できないです。

キリスト教の方々の多いヨーロッパでは「非常に特別な日」です。

Vladimir Putin露大統領(Wikipedia)

「非常に特別な日」ですが

関係ない!

姿勢の、プーチン大統領。

復活祭の日も、ウクライナを猛攻撃続けました。

猛攻撃続き、連日爆撃を受けているマリウポリでは、大勢の方々が亡くなり続けている状況です。

フランスでは、前評判通り、マクロン大統領が再選しました。

EU結束・NATO強化を主張しています。

ロシアとウクライナの仲介を、積極的に働きかけていたマクロン大統領。

Emmanuel Macron仏大統領(Wikipedia)

大統領選も無事終わり、マクロン大統領には「停戦合意」推進を大いに期待したいです。

プーチン大統領からすると

NATO
強化だと?

何言ってんだ!

という気持ちでしょう。

欧米とロシアが双方叩き合う中、ウクライナでは多数の方が亡くなり続け、どうにもならない状況が続いています。

その中、米国が「ロシアへの更なる制裁」を示唆しました。

制裁強化するも、

Putin大統領の怒りを
買いすぎない様に・・・

という姿勢の米国。

欧米中心とする経済制裁の中、ロシアは確実に弱体化しているはずです。

一方で、そのそぶりも見せない「強気姿勢」を保持するプーチン大統領。

20世紀初頭の日露戦争の際、日本が陸では辛くもロシアに勝利、海では日本が大勝利しました。

一方で、ロシアには「まだまだ増派できる軍隊がいる」状況でした。

日本の明石大佐などの工作が功を奏したこともあり、ロシア国内はガタガタの状況。

実際はロシアは、かなり苦しかったのです。

Nicholas IIロシア皇帝(Wikipedia)

「強気姿勢は絶対に崩さない」ロシアに対し、日本が米ルーズベルト大統領に仲介を依頼します。

Theodore Roosevelt米大統領(Wikipedia)

この辺りで、
RussiaとJapanは戦争をやめては?

米国が出てきたなら、
話を聞こう。

だが、我らは、
まだまだ戦えるんだぞ!

というロシア

日露交渉が始まり、米国の力と大英帝国が日本側についていたこともあり、なんとか終戦合意が妥結しました。

歴史的に、ロシアという国が「弱きになることはない」のでしょう。

そして、強気姿勢が鮮明な英国。

Boris Johnson英首相(Wikipedia)

そういう「弱きになる発想自体が存在しない」国とも言えるロシア。

当時のルーズベルト大統領は「どちら側でもなく」仲介しました。

「欧米側でもなく、ロシア側でもない」大国が、不在の今の世の中。

非常に難しい状況です。

双方「打つ手が少なくなってきた」中、戦場での激しい攻撃が続くのは、実に痛ましいことです。

新地球紀行

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

目次