フランスの力〜ロシアとフランスの歴史〜|露ウクライナ侵攻

前回は「日印関係」の話でした。

左上から時計回りに、Volodymyr Zelenskyウクライナ大統領、Joe Biden米大統領、Xi Jinping(習近平)中国家主席、Vladimir Putin露大統領(Wikipedia)

ロシアによるウクライナ侵攻開始から26日が経過しました。

ロシアの激しい攻撃が続いている中、ゼレンスキーウクライナ大統領は「最後通告には屈しない」姿勢を鮮明にしています。

プーチン露大統領の非常に高圧的な要求に、応じる様子を全く見せないゼレンスキー大統領。

プーチン大統領は「要求は下げない」立場を鮮明に出しています。

Vladimir Putin露大統領(Wikipedia)

ロシアのこれまでの歴史・国柄を考えるとき、わかることがあります。

それは、「要求を相手が拒否したから、妥協する」という選択肢が「そもそも存在しない」とも言えます。

仮に「妥協する」としたら、「ロシアが敗北する」など「止むに止まれぬ状況」しかありません。

こうなると「もう交渉にならない」状況です。

危機感を強めている欧州は、経済制裁を強めながらも、独仏首脳は必死にプーチン露大統領と交渉を続けています。

中でも、マクロン仏大統領が、かなり力を入れてプーチン大統領と交渉を続けています。

Emmanuel Macron仏大統領(Wikipedia)

これは、大統領選が近いこともありますが、「欧州の大国」としての威信・力・プライドに期待したいと思います。

マクロン仏大統領とプーチン露大統領は、今年の2月に会談しています。

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かなり大きなテーブルで「両者の距離感」が強調されているかのような会談です。

「これで相手の声が聞こえるのか」と思ってしまう距離ですが、通訳が入ることもあり、マイクで会談したのでしょう。

3月22日にも二人は電話階段を続け、「交渉妥結条件」を模索しています。

当初想定よりも大きく予定が変わってしまったプーチン露大統領。

プーチン大統領自身、

我がロシアと私の
プライド・メンツを保つためには・・・

国内情勢を考えて、
どの程度が妥結条件か・・・

が、なかなか判断がつかない状況です。

米英が経済的圧力を加え、英国は強硬姿勢を堅持しています。

その中、仏独が

この辺りで
やめてもらわないと・・・

もう取り返しが
つかないところまでいってしまう・・・

と、プーチン大統領を説得していると思われます。

Boris Johnson英首相(Wikipedia)

ゼレンスキー大統領も若いですが、交渉にあたる主要国首脳の中でダントツに若いマクロン仏大統領。

経験は浅く、プーチン大統領からみたら「ヒヨッコ」でしょう。

若さゆえのパワーと様々な栄光あるフランスという国家のパワーに期待し、停戦交渉がまとまることを願いたい。

我が国は・・・・・ロシアに「北方領土交渉中断通知」を受け、反論するもプーチン大統領から

Japanは、
どうでも良いから引っ込んでろ!

と、思われている状況。

ここで、賢く国際政治を乗り切って、

Japanが、
ああいうことをやるとは!

と、世界を驚かせるような戦略を着々練って、実行して欲しいと思います。

それは、「ないものねだり」なのかもしれません。

新地球紀行

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