静かに攻める米国〜シリアからの志願兵受け入れるロシア・全く進まない憲法改正論議:憲法改正し続けるドイツと「しない」日本〜|露ウクライナ侵攻

前回は「封鎖強める欧州〜戦略的転換点・欧州の追加制裁・ロシアから距離を取る「親ロシア」であったドイツ〜」の話でした。

目次

シリアからの志願兵受け入れるロシア

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当初想定より苦戦しているロシアですが、着実にウクライナ占領地域を拡大しています。

1日前の占領地域と比較するとキーウ北西部の占領地域が広がっています。

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この中、ロシアはシリアからの志願兵受け入れを決めました。

Vladimir Putin露大統領(Wikipedia)

ロシア国内では、雪に反戦メッセージを書いただけで逮捕される事態となり、自粛ムードが広がっている様です。

静かに攻める米国

Joe Biden米大統領(Wikipedia)

戦争拡大を避けるため、表立った「米軍の派遣」は否定し続けているバイデン米大統領。

米国は、ロシアの最恵国待遇を取り消すことを発表しました。

「G7と協調して」と発表していますが、実態としては欧州、英国の強い要請があるのでしょう。

特に強行姿勢を貫き、最も米国と親しい関係にあるボリス・ジョンソン英首相率いる英国。

Boris Johnson英首相(Wikipedia)

ロシア経済やオルガリヒ(新興財閥)に対する規制を強めており、「静かにロシアを攻める」作戦を続ける米国。

一気に米軍を出動させるよりも、静かに攻めるのは合理的で知性的にも感じられます。

第二次世界大戦後には、即座の米軍出動が多かった米国。

やはりロシアが「多数の核保有国」であるために慎重になっています。

CIAのみならず、NSA・DIAなどの情報機関が総力を上げてロシアの情報分析をしています。

その最中、欧州と共にロシアを徐々に包囲する米国。

首都キーウへの侵攻が続く中、ゼレンスキーウクライナ大統領はキーウに留まり、徹底抗戦を続けています。

全く進まない憲法改正論議:憲法改正し続けるドイツと「しない」日本

左上から時計回りに、岸田首相、Vladimir Putin露大統領、Volodymyr Zelenskyウ大統領、Xi Jinping(習近平)中国家主席(Wikipedia)

日本は、夏の参院選念頭に、

今こそ
改憲!

と岸田首相が主張しています。

ずっと「改憲」と言っている自民党ですが、全く進みません。

突然「侵攻されている国」がある中、悠長な日本。

憲法9条を始めとする「平和憲法」の内容・位置付けは変更しなければならないのは「世界の流れ」です。

米国に占領された1945年直後に、「米国のいい様に勝手に押し付けられた」憲法を一度も改正していない日本。

岸田文雄首相(Wikipedia)

同様に敗北して占領されたドイツは、戦後に63回憲法改正を行なっています。

中には微修正もあるでしょうが、敗戦国同士比較しても「改正0回vs63回」です。

「変化する世界の状況に対応」して政治を行うレベルに達していない日本。

「一気に9条改正」まで行かなくても、他のどこかだけでも「世界情勢に適合するように改正する」姿勢が欲しい。

新地球紀行

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