進軍続けるロシア〜欧州・米国の経済封鎖とロシア・慎重姿勢の米国・衝突する双方の「絶対に譲れない」ライン〜|露ウクライナ侵攻

前回は「英国の信念〜強気姿勢貫くプーチン大統領・英国の「更なる一手」・「凄いこと」をハッキリ主張する欧米〜」の話でした。

目次

欧州・米国の経済封鎖とロシア

左上から時計回りにBoris Johnson英首相、Putin露大統領、Emmanuel Macron仏大統領、Xi Jinping(習近平)中国家主席(Wikipedia)

欧州・米国が経済封鎖を強める中、プーチン露大統領は全く強気姿勢を崩しません。

ロシア軍は着実にウクライナで進軍を続けています。

BBCが発表した、米戦争研究所によるロシア軍の制圧地域は、北から南からロシア軍が侵攻を継続しているのが分かります。

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慎重姿勢の米国

Joe Biden米大統領(Wikipedia)

これ以上戦争が発展することを避けたい米国は、人道回廊上の飛行禁止区域設定に慎重な姿勢です。

これは確かに「合理的発想」であります。

あまりにロシアを追い詰めすぎると、

Putinは、
何をするか分からない・・・

と米国は考えています。

その中、ウクライナ市民の被害は広がる一方です。

衝突する双方の「絶対に譲れない」ライン

プーチン大統領の「高すぎる要求」により、交渉は進展しません。

ウクライナ・ポーランド・フィンランドなどの諸国は、特に19世紀以降も国境が様々変わり続けています。

そして、ウクライナやバルト三国はかつては「ソビエト連邦の一部」であったのも確かな事実です。

その意味では、プーチン大統領の

Ukraineの
NATO加盟は、絶対認めれない!

とする主張も、ロシア側の意思としては「ある程度の合理性」を持ちます。

ただし、この「一方的に戦争を仕掛けた」事実は、欧州・米国として認めることは絶対にできません。

左上から時計回りに、Boris Johnson英首相、Olaf Scholz独首相、Emmanuel Macron仏大統領、Mario Draghi伊首相(Wikipedia)

最も強硬姿勢とも言えるボリス・ジョンソン英首相率いる英国の主張が、自由主義国にとっては「最も頼もしい」です。

ところが、お互い「絶対に譲れない」事柄が衝突しており、沈静化の方向が全く見えません。

昨年までロシア寄りだったドイツは、明確に英国・フランスと共同歩調を取っているのが、頼みの綱です。

英独仏が一丸となってロシアと立ち向かい、米国が間に入ってゆくしか、対応の仕様がないでしょう。

そして、なんとか事を鎮静化させて行くほかに手段がないと考えます。

地獄の中にいるようなウクライナ市民のためにも、一刻も早い停戦が望まれます。

新地球紀行

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