前回は「ロシアの苦境〜エスカレートする「切り札」・増加するウクライナ・ロシアの兵士の死者数・ロシアの思惑〜」の話でした。
目次
ロシアに対する国際社会の包囲網

ロシアが当初想定していた「短期決戦」とはならなかったウクライナ戦争。
そのロシアに対して、国際社会の包囲網が高まっています。

ロシアは着実に占領地域を広げていますが、ロシア軍も大きな損害を被っています。

ラブロフ露外相は、

第三次世界大戦ならば、
核戦争しかない!
と欧州・米国に脅しをかけています。
ICC正式調査開始
その中、ICCがロシアの犯罪捜査を正式に開始しました。
BBCニュース




住宅地に砲撃、ICCが戦争犯罪の捜査開始 初の都市制圧 ウクライナ侵攻7日目 – BBCニュース
ロシアによるウクライナ侵攻7日目の2日、マリウポリなど複数の主要都市でロシア軍が包囲を進めた。住宅地も激しい砲撃を受けた。国際刑事裁判所(ICC)は戦争犯罪の捜査を…
英国などの要請により、ロシアが国家として犯罪を犯していることを正式にICCが捜査を開始しました。


ロシアとしては「犯罪と認定されたところで関係ない」と強気でしょう。
一方で、国際社会から、ロシアが「より完全に包囲されてしまう」こと。
プーチン大統領としては、絶対に避けなければならない事態です。
これ以上、ロシア包囲網が強くなる時、ロシアという国家が成り立ちません。
進まぬウクライナ・ロシア間の協議
ウクライナ・ロシア協議は「人道回廊設定」等あり継続するものの、大きな進展はありません。
Reuters Japan


ウクライナ・ロシア、「人道回廊」設定で理解 協議継続へ
ウクライナとロシアが3日に実施した2回目の停戦対話について、交渉にあたったウクライナ大統領府のポドリャク顧問は、期待した結果は得られなかったものの、民間人が避難…
ここで、少し静かめな米国が、ロシアに対する制裁を強めています。
Reuters Japan


米、ロシア新興財閥や大統領報道官に制裁=ホワイトハウス
米ホワイトハウスは3日、ロシアのウクライナ侵攻を受けた制裁を強化し、ロシアの新興財閥(オリガルヒ)やロシア大統領府(クレムリン)のペスコフ報道官らに対し制裁を科…
表立って戦争するのではなく、「静かな戦争」によって「ロシアの戦争中止」を促す戦略と考えられます。
ロシアを支援している中国も「どう西側と繋がりながら、ロシアと手を結んでゆくか」が非常に悩ましい状況。
各国が、様々な戦略をシミュレートしている状況です。
こうした中でも、なんの罪も無いウクライナ市民・兵士の方々が亡くなっています。


「どこでどう止めるか」を双方で模索し、水面下で話し合っていることと思いますが、1日も早く早期和平を願っています。