前回は「ロシアと欧州 3」の話でした。

マクロン大統領が、国連の演説でロシアを痛烈に非難しました。
JP

仏大統領、国連演説でロシア非難 侵攻は現代の「帝国主義」
[国連 20日 ロイター] – フランスのマクロン大統領は20日、米ニューヨークの国連本部で開かれている国連総会で行った演説で、ロシアによるウクライナ侵攻は現代におけ…
これまで「反ロシア」であるものの、英国よりも、「ロシアと話し合いをする」姿勢だったフランス。
ロシアからのLNGの供給停止などで苦しむ中、かなり強い姿勢を示しました。


英国では、英軍トップが「ロシア軍の苦境」の見解を公表しました。
BBCニュース


プーチン氏は軍事目的を何一つ果たせていない=英軍トップ – BBCニュース
英軍制服組トップのトニー・ラダキン国防参謀総長がBBCの番組に出演し、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領はウクライナ侵攻の目的を何一つ達成できていないと語った。
英仏両首脳は、対ロシアで連携を強めています。
JP

英仏首脳、エネルギー巡り協力へ 「ロシアの脅迫成功せず」
英国のトラス首相とフランスのマクロン大統領は、エネルギー市場の変動を抑え、エネルギー価格の高騰に直面する家計の負担を削減するために協力する。英首相官邸の報道官が…

天然ガス供給を武器に、欧州を苦しめ続けるロシア。
天然ガス・原油などのエネルギー価格高騰により、経済的にも非常に潤ってきました。
WSJ Japan

プーチン氏、欧州との「エネ戦争」でも遠のく勝利
ロシア産天然ガスの供給を大きく絞ることで、欧州諸国にウクライナへの支持を断念させようとするプーチン露大統領のもくろみが外れつつある。
しかし、エネルギー価格が下落を続け、落ち着いてきています。
その中、プーチン大統領の「エネルギー戦争」の戦略は、目論見が狂い始めています。

世界中の国が苦しむ中、比較的堅調な米国。
利上げもあり、「1世代に1度」のペースでドル高が進みます。
あまりに急速なドル高のため、「景気減速深刻化・インフレ加速」の可能性が高まっています。
下落を続ける米株価。
特に昨年まで非常な勢いで伸びていたNasdaqは、下落の一方です。
米国の科学技術・軍事技術の増強を考えると、Nasdaqなどの指数は、コロナ前からの伸びが「適正化された」と考えます。
FRBの姿勢次第ですが、当面調整続くも、徐々に復調すると考えます。