ロシアと欧州 3〜トラス新首相誕生・エリザベス女王国葬・強まるロシアの敗勢・揺れる欧州と堅調な米国〜|露ウクライナ侵攻

前回は「ロシアと欧州 2〜一進一退のウクライナ軍とロシア軍・混乱続く英国・エリザベス女王崩御・FRBの狙いと米株価の調整〜」の話でした。

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トラス新首相誕生:エリザベス女王国葬

Elizabeth Truss英首相(Wikipedia)

エリザベス女王が亡くなり、悲しみに暮れる英国民。

ちょうど、新しくトラス首相が誕生した時期となりました。

9月19日に行われるエリザベス女王の国葬には、各国から国家元首級が参列予定です。

日本からは、天皇陛下・皇后陛下が参列予定です。

英国は、北朝鮮を国葬に招待すると発表しました。

招待するのは「大使級」ですが、大きな判断です。

ロシアに弾薬を販売していることが判明している北朝鮮を、ロシアと敵対関係にある英国が招待するのです。

これは、英国が「国家関係再構築」に積極的に動いている証拠だと考えます。

強まるロシアの敗勢

左上から時計回りに、Volodymyr Zelenskyウクライナ大統領、Joe Biden米大統領、Xi Jinping(習近平)中国家主席、Vladimir Putin露大統領(Wikipedia)

ウクライナで反撃を受け、占領地が減少しているロシア。

「戦争の転機と判断するのは時期尚早」という声もありますが、ロシアの敗勢が強まっています。

さらに米国やドイツが軍事援助を続ければ、ウクライナの反撃が強まるでしょう。

揺れる欧州と堅調な米国

左上から時計回りにGiorgia Meloni伊首相、Elizabeth Truss英首相、Emmanuel Macron仏大統領、Joe Biden米大統領(Wikipedia)

インフレやエネルギーで揺れる欧州では、スウェーデン首相が総選挙で敗北し、辞任を表明しました。

欧州の状況は、経済・エネルギーでの苦境に加え、大規模な熱波などによる渇水もあり、悪い状況です。

そのため、当面は政治的にも不安定な状況が続くでしょう。

インフレに対する様々な思惑から、乱高下を続ける米国株式。

9月13日に大きく下げた米国株に対して、欧州・日本などの下げは比較的緩やかです。

インフレに対する急激な政策金利引き上げ。

Jerome Powell FRB議長(Wikipedia)

これは近年なかった為、市場の「過度な読み」が株価に反映される状況が当面続きそうです。

新地球紀行

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