前回は「ロシアとアジア 1」の話でした。

ウクライナで想定外の反撃を受けて、後退しているロシア。
BBCニュース


ウクライナの反撃、ロシアの計画を変えはしない=プーチン氏 – BBCニュース
ロシアのプーチン大統領は16日、ウクライナの最近の反転攻勢について、ロシアの計画を変更するものではないと述べた。この件で公式にコメントしたのは初めて。
プーチン大統領は、強気の姿勢を崩しませんが、ロシアの軍事的状況は厳しいです。

ウクライナ東部では、大きな領土をウクライナ軍が奪還しました。
BBCニュース


【解説】 ウクライナでの戦争、どっちが勝っているのか – BBCニュース
ウクライナ軍が急速な反転攻勢によって、ロシア軍から領土を次々と奪い返している。しかし、ロシアはまだ、ウクライナ全土の2割を押さえている。戦局はいま、どういう状態…
現在、ロシアが「ウクライナの20%ほどの土地を押さえている」と見られています。

プーチン大統領と直接会談したモディ首相は、「今は戦争の時ではない」とハッキリ伝えました。
JP

印首相、ウクライナ侵攻を公に批判 「今は戦争の時でない」
[サマルカンド(ウズベキスタン)16日 ロイター] – インドのモディ首相は16日、ロシアのプーチン大統領と訪問先のウズベキスタン・サマルカンドで会談し、「今は戦争の…
「インドと中国はロシア側」と考えているプーチン大統領にとっては、「意外な反応」です。
1996年に、その前身の「上海ファイブ」が設立された、現在の「上海協力機構(SCO)」。

着実に加盟国、オブザーバー国を加えて行き、「アジア同盟」の様相を呈してきています。
西側との付き合いもあり、かつては英国領だったインド。
強い経済力を持ち、「ロシアとも西側とも対話できる」インドの存在感が、ますます強まってゆきそうです。

かつては「アジアの盟主」を目指し、「大東亜共栄圏」構築を目指した日本。
日本の立ち位置は「場所はアジアにあるが、思想は西側」で、主体性が高いとは言えない状況です。

ワルシャワ条約機構がソ連解体と共に消滅し、現在は上海協力機構を「同盟国」と頼るロシア。
昭和末期のバブル経済までは、「アジアの盟主を目指し続けていた」とも言える日本。
中国・韓国などとの関係を中心に、「アジアの国」としてロシアとも主体的関係を築くことが求められます。