前回は「ロシアと欧州 1〜ヘルソンの奪回図るウクライナ軍・天然資源・エネルギー戦略・ノルドストリームと欧州・堅調な米軍需産業と不安定な米株式市場〜」の話でした。
強力な米国の軍事支援とロシア

ロシアによるウクライナ侵攻が開始して、半年以上が経過しました。
ウクライナに大量の武器・弾薬等を提供している米国。
西側の最新兵器の提供が「絶大な効果を挙げている」と、発表しました。
「西側」の中でも、最も最新で優れた武器を持っている米国。
対するロシアは、武器・弾薬の減少に悩んでいる状況です。

堅調なロシア経済:原油・天然ガスの高騰

そして、ロシアが「北朝鮮から数百万発相当の弾薬を購入」と、米当局が発表しました。
明確にロシア側についている北朝鮮としては、当然のことかも知れません。
原油・天然ガスの高騰で、当初想定していたよりも経済が堅調なロシア。
武器弾薬を購入する現金を沢山保有し、エネルギーと武器の「物々交換」も可能です。
中国とも武器取引を強めたいと考えているロシア。
ところが、中国としては、非常に難しい立場です。
欧州が混乱している中、ロシアとウクライナの仲介に入る国がない状況で、停戦の様子が見えません。
「アジアに進出し続けること」を目論んできた国・ロシア

2000年代から、大きな問題となっていた「サイバー攻撃」に関して、国際協力が進みます。
それぞれの国家のカラーに合わせた、「様々な国家間の協力関係」が構築されてきました。
そして、非常に多岐にわたる軍事技術の発展が起きています。
「安倍前首相の国葬」を間近に控える日本。
ロシアも北朝鮮も「すぐ隣の国」です。
歴史的に見て、ロシアは「アジアに進出し続けること」を目論んできた国です。
ロシア・中国・北朝鮮と接している日本。
いわば、「世界で最も危険な場所にある」と言っても良いかも知れません。
日本の防衛を考えるとき、「日本が主体的な」国家間協力の構築を本気で考える時期と考えます。