米国の挑戦 15〜民主党の底力・米中間選挙・FRBの方針〜|国際情勢

前回は「米国の挑戦 14〜中間選挙の先〜」の話でした。

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米中間選挙

Joe Biden米大統領(Wikipedia)

世界中が注目する米国の中間選挙。

選挙結果がほぼ明らかになり、事前に報道されていた「Red Wave=共和党の大きな躍進」は起きませんでした。

予想よりも民主党が善戦しています。

現大統領側の党が敗北、場合によっては大敗することが多い中間選挙。

しかも、今年はバイデン大統領の支持率が低迷しています。

さらに、世界中でインフレなどの不安から、現職政権への風当たりが非常に強い状況です。

下院は共和党が過半数確保するも、上院は接戦が続きます。

中間選挙ではZ世代(1997年以降生誕)や、女性・LGBT候補者が多数、下院議員・州知事となりました。

多様性こそが米国の力の源泉であり、それが明確に現れました。

上院の過半数確保の結果が重要ですが、間接的に「民主党が支持された」とも見られます。

中間選挙とFRBの方針

Jerome Powell FRB議長(Wikipedia)

「急速な利上げ減速へ」の方針を示唆していたFRB。

選挙の最終結果次第では、方針を変更する可能性が出てきました。

「共和党の善戦」を見込んでいた市場。

徐々に復調傾向にあったDowなどの株価指数は、民主優先で一気に下落しました。

Dowは2%近く、Nasdaqは2.5%の大きな下落となりました。

現時点では、上院も共和党がわずかに押しています。

Red Waveは起きなかったですが、上院も共和党が過半数を取ると、米国の方向性は大きく変わります。

その結果次第で、市場は揺れそうです。

新地球紀行

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