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リメンバー パール・ハーバー 17〜断念する山本五十六〜

前回は「リメンバー パール・ハーバー 16〜猛反対される山本長官〜」の話でした。

山本五十六 連合艦隊司令長官(Wikipedia)

山本長官が直卒して第一航空艦隊司令長官を兼務すること。

作戦指揮官としては、「ベストの選択肢」であることは間違いないことです。

しかし、永野総長・及川大臣からすると、

万が一、山本が戦死したら・・・

それこそ大変なことになる
ではないか。

大将が最前線で戦うなど・・・

論外だろう。

山本長官自らが、真珠湾攻撃部隊の司令長官となることには、絶対に賛成しません。

永野総長と及川大臣の仲良し組は、徹底的に反撃します。

山本の意気込みを信じて・・・

ハワイ真珠湾奇襲攻撃は、
やらせよう。

しかし、人事にはタッチするな。

猛反撃してきます。

そして、二人して強行に主張します。

第一航空艦隊司令長官は・・・

山本でも小沢でもなく、
南雲のまま!

この人事は、絶対に曲げないぞ!

永野総長も及川大臣も「これ以上、我々の領域を侵さないでくれ」というのが本音であったでしょう。

流石にこれ以上・・・

私の意見を通すのは難しい。

山本もここで、「私の機動部隊長官就任は断念しよう」と判断します。

第一航空艦隊司令長官は、南雲忠一のままで作戦・人事が最終決着します。

南雲忠一 第一航空艦隊司令長官(連合艦隊司令長官 別冊歴史読本戦記シリーズNo.61新人物往来社)

米国ならば、前線の太平洋艦隊司令長官に、戦略指揮と各艦隊幹部の人事権が委ねれています。

対して日本は、とにかく人事権・作戦決定権は、後方の海軍省・軍令部が握っていました。

軍令部の領域は、
特別に折れて山本案を認めたのだ!

人事権は、海軍省の最も大事な
権限だ!

この海軍省の領域までは、
山本案は承認しない!

どうしたら「日本海軍が米海軍とうまく戦えるか」ではなく、最後は面子の勝負でした。

大きな権限を持たない、連合艦隊司令長官の立場が鮮明になった瞬間でした。

・・・・・

このギクシャクした人間関係のまま、ハワイ真珠湾奇襲攻撃の作戦・人事は最終決定となりました。

海軍内で米国との戦争に備え、長々と揉めている間も日米交渉は続けられていました。

Cordell Hull米国長官
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