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リメンバー パール・ハーバー 8〜彷徨う人事〜

前回は「リメンバー パール・ハーバー 7〜海軍兵学校の先輩・後輩〜」の話でした。

南雲忠一 第一航空艦隊司令長官(連合艦隊司令長官 別冊歴史読本戦記シリーズNo.61新人物往来社)

ハワイ奇襲部隊の艦隊の総指揮を執る南雲忠一 第一航空艦隊司令長官。

南雲長官は、もともと専門は水雷でした。

魚雷などで攻撃をすることを得意とする、重巡洋艦・軽巡洋艦・潜水艦などの専門家です。

航空機を主軸とした「空母機動部隊」という概念自体が、まだ比較的新しかったのです。

真珠湾奇襲攻撃の際には、

やはり空母よりも、戦艦の方が
強いのではないか

という考え方も、まだまだありました。

「まだまだあった」というよりも、当時はまだ「戦艦主流」だったのでした。

この空母・航空機に対しては、「ど素人」の南雲司令長官を支える人物が二人いました。

草鹿龍之介 第一航空艦隊参謀長(連合艦隊司令長官 別冊歴史読本戦記シリーズNo.61 新人物往来社)

航空機の専門家である草鹿龍之介 一航空艦隊参謀長と源田実 第一航空参謀です。

源田実 第一航空参謀(連合艦隊司令長官 別冊歴史読本 新人物往来社)

総責任者は「その道のプロ」であるべきですが、

まあ、草鹿と源田がいるから、
まあいいか。

という日本的な「ぬるい」空気でした。

源田航空参謀を、大変重宝した南雲司令長官。

源田の意見をかなり採用することになり、のちにこの南雲機動部隊は「源田艦隊」と言われるほどになります。

とはいっても、やはり「トップはプロであるべき」です。

この「長官はお飾り」というのは、いかにも日本的発想でした。

なんでもトップが率先して意思決定する米国に対して、「トップは奥に控えている」存在の日本。

非常に大きな違いがあります。

南雲長官が「ど素人」でも、
補佐役がしっかりしていれば良い。

この日本的発想は「平時」ならば、良いでしょう。

しかし、戦場において「司令長官の意思決定が補佐役の意思に依存する」という考え方は、非常に危険です。

責任・権限の所在が曖昧になるからです。

山本五十六 連合艦隊司令長官(連合艦隊司令長官 別冊歴史読本戦記シリーズNo.61新人物往来社)

山本連合艦隊司令長官は、攻撃部隊の最高司令長官である第一航空艦隊司令長官の人事に悩みます。

真珠湾奇襲攻撃の司令長官が・・・

主力である空母の「ど素人」の南雲で良いのか・・・

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