前回は「子供にとっての駄菓子屋さんの世界」の話でした。
子供の頃、友達と一緒に行く「遊びの拠点の一つ」であった駄菓子屋さん。
お金の大事さをリアルに知ることが出来る貴重な経験をもたらしてくれた「学びの拠点の一つ」でした。

製造元の会社の方々は「子供たちのために大変大きな仕事をされていると思います。
また、駄菓子屋を運営される、最前線の小売業の方々も大変なご苦労をされていると思います。
「子供たちの成長のために欠かせない」仕事をされていると思います。

子供たちのためにも、国や自治体が補助金をつけて、駄菓子屋さんをどんどん再生したら良いと思います。
「新たなイノベーション」に大きな補助金を投入することも大事ですが、国にとって一番大事なのは子供です。
その子供たちが、「居場所がなくなって」とか最近のSNSで傷ついたりしている中、こういうリアルな「遊びと学びの拠点」は極めて大事です。
政策で後押しすることで、最も有効で更に結果がすぐに出ることだと思います。

少子高齢化は出来るだけ止めなければならないですが、最近は放置される住宅も多くあると聞きます。
小売業は住宅でも十分できますし、建築基準法等においても住宅地で営業できます。

リタイアされた高齢者から希望者を募って、古い木造住宅をリノベーションして、駄菓子屋さんを運営することは、多くのメリットがあります。
・子供にとって、「遊びと学びの拠点」が作られる
・高齢者の方々も楽しく、地域が活性化する
・放置される住宅が減り、治安が良くなる
・リノベーション需要によって、建築業界が活性化する
・駄菓子・おもちゃ・お菓子の需要が上昇し、関連企業が活性化する

素人の方が小売業といっても突然ビジネスをやって上手く行くのは難しいでしょう。
ビジネス面は自治体がバックアップして、ある程度の経費・運営する方々の給与を補助金で賄っても良いのではないでしょうか。
様々な補助金や助成金がありますが、金額はそれほど大きくなく、費用対効果バツグンだと思います。
短期的な費用対効果に目が行きがちですが、やはり街づくりは「そこに住む人」が最も大事です。

ハコモノをたくさん作るよりも、こういう「街づくりのソフト面の強化」は非常に大きな効果があると思います。
団地の衰退やリノベーションなども話題になっていますが、団地の一角に駄菓子屋さんをつくっても面白いかもしれません。
「駄菓子屋さんで街を活性化する」アイデア、いかがでしょうか。