相手に意思を伝える大事さ 3〜記者会見の姿勢・内容・ルーズベルト大統領〜|国際政治

前回は「相手に意思を伝える大事さ 2〜日本と海外の政治家・記者会見〜」の話でした。

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岸田首相の記者会見の姿勢

岸田文雄 総理大臣(Wikipedia)

岸田新首相は、比較的下を向くことは少ないように思いますが、でもやっぱり下を向いている時間が長いです。

北朝鮮が「また」弾道ミサイルを発射した際も記者会見して、「下を向いてメモを読む」感じでした。

やはり、国家元首たるもの「メモを読む」ではなく、「自分の言葉で国民に、自分の意思を伝える」のが大事です。

ミサイルを撃ち込まれたら、「撃ち返す」のが基本です。

ところが、日本が憲法上、「どうあってもできない」ことを知っている北朝鮮は、たびたび撃ってきます。

多くの日本国民も

また
北朝鮮か・・・

としか思わないし、なにか防衛策を考えるわけでもないです。

一国の代表者・国家元首である岸田総理。

毅然と
対応する!

みたいなことを言うなら、態度でもそれを示して欲しいと思います。

そもそも、「毅然と対応する」のは「当たり前のこと」であって、発表する価値はありません。

前をじっと睨んで

北朝鮮
ふざけんな!

という姿勢を見せて欲しい。

記者会見の姿勢と内容:ルーズベルト大統領

原稿があるなら、その要点だけを「前を向いて」短く・はっきりと話せば良いと思います。

聞いている方も「短い方が楽」なのです。

詳しい内容は官邸関係者が後で報道関係者に配るか、メールで送信すれば良いのではないでしょうか。

Franklin Roosebelt米大統領(Wikipedia)

第二次世界大戦で、日本軍が真珠湾奇襲攻撃を仕掛けた後、ルーズベルト大統領の演説は冴えていました。

それなりの長さの演説でしたが、非常にポイントが明快でした。

Roosebelt大統領の対日参戦演説原稿(米国 National Archive)

その上で、何度も何度も推敲を重ね、

US国民に最も
伝わる原稿を目指す!

「完璧な演説原稿」をまとめたRoosebelt大統領。

簡潔で、ルーズベルト大統領自身が「何を考えているのか?」が非常に伝わる内容でした。

会見は短くていいと思います。

肝心なのは「内容と姿勢」です。

とても真面目な感じが好感が持てる「真面目な」岸田総理。

もう少し目に力をこめて、「自分の言葉」で日本のスタンスを発信して欲しい。

海外に対しては「キリッ」と前を向いて、「ハッキリ」と発言して欲しいと思います。

せめて閣僚は「仕方ない」としても、日本国の国家元首として、ド真面目なくらいで世界へ向けて発言して欲しい。

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