強化すべき日伊関係〜歴史的に希薄な日伊関係・アジアにおいて存在感が薄いイタリア・日本のイタリア食文化「ピザとパスタ」の影響力〜|2024日本と欧州1

前回は「日豪伊独仏海軍の共同訓練と太平洋の未来〜太平洋におけるイタリア海軍の狙い・空母Cavour出動・太平洋の島々と欧州〜」の話でした。

目次

歴史的に希薄な日伊関係:アジアにおいて存在感が薄いイタリア

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イタリア国旗(Wikipedia)

今回は日本とイタリアの外交関係、歴史的関係を考えます。

つい最近の2024年8月27〜29日に行われた海軍・海上自衛隊の共同訓練。

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日豪伊独仏共同訓練(海上自衛隊Press Release)

日本からは事実上の空母である護衛艦「いずも」が訓練に加わりました。

東シナ海で「対中国」を睨んだ日豪伊独仏の海軍の共演。

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海上自衛隊 護衛艦いずも(Wikipedia)

日本が張り切って、海上自衛隊最強クラスであり、二隻しかない空母のうち一隻を出すのは当然とも言えます。

各国海軍(自衛隊)参加部隊・艦艇
海上自衛隊護衛艦「いずも」、護衛艦「おおなみ」、潜水艦、P-1
オーストラリア海軍駆逐艦「シドニー」
イタリア海軍空母「カブール」、フリゲート艦「アルピーノ」、
哨戒艦「モンテクッコリ」
ドイツ海軍フリゲート艦「バーデン・ヴュルテンベルク」
補給艦「フランクフルト・アム・マイン」
フランス海軍フリゲート艦「ブルターニュ」
日豪伊独仏共同訓練 参加部隊・艦艇(海上自衛隊Press Release)

そして、東シナ海とは大して関係なく、歴史的にもアジアとは「あまり関係がない」と言えるイタリア。

20世紀初期に、アジア大陸に権益を求めて欧州がどっと乗り込んできた時も、イタリアの存在感は希薄でした。

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列強のアジアへの進出(大日本帝国の興亡3 学研)

ロシア・イギリス・フランス・ドイツ・日本などが、20世紀初頭に中国に進出しました。

米国は海を渡って、フィリピンを併合し、ポルトガルはマカオを得ました。

当時の欧米列強+日本が争って中国・アジアに進出したこの時期、イタリアは進出しませんでした。

日本においては、政治・外交関係で歴史的にも現代も、イタリアを強く認識することは少ないです。

日本のみならず、アジア全体においてイタリアはなんとなく存在感が薄いかもしれません。

強化すべき日伊関係:日本のイタリア食文化「ピザとパスタ」の影響力

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ピザ(Wikipedia)

政治・外交関係ではイタリアの存在感は薄いですが、日本人の日常生活では、イタリアは結構存在感があります。

多くの日本人が好きなピザは、よくランチなどで食べることが多い食事です。

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パスタ(Wikipedia)

日本では細麺が多いですが、パスタもまた日本の食生活に強く根ざしています。

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フェラーリ(Wikipedia)

一般の方には縁がないフェラーリもまた、大抵の日本人にとって「憧れの車」です。

このように、むしろ民間レベルでは日伊関係は強いとも言えます。

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ワイン(Wikipedia)

ワインといえば、まず思い浮かぶのがフランスですが、イタリアワインも日本に大きなシェアを持っています。

このように食文化は、日本においてかなり強い影響力を持っているのがイタリアです。

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イタリア海軍 空母Cavour(Wikipedia)

今回、遠いアジア・東シナ海に空母カブールを投入してきたイタリア。

日本政府が要請したのか、真相は不明です。

「歴史的に縁遠いアジア」に空母を「わざわざ投入」したのは理由があるはずです。

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Giorgia Meloni伊首相(Wikipedia)

「中国を敵に回す大演習」に空母を派遣したイタリアには、「アジアに対する思惑」があるはずです。

Meloni伊首相

Chinaと親しくしようと思ったけど、
やっぱりやめた・・・

中国主導の「一帯一路」政策に参加したものの、結局破棄したイタリア。

Meloni伊首相

Chinaでなければ、やっぱりAsiaでは
Japanかな・・・

若き女性首相が率いるイタリアの視線は、日本に向いていると思われます。

ここで、日伊関係を協力に推進することは、両国の国益に大きなメリットがあると考えます。

次回は上記リンクです。

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