前回は「欧州の未来 9〜欧州政治共同体・Macron仏大統領・強力な米国〜」の話でした。
Meloni伊新政権発足

伊で同国初の女性首相による政権が発足しました。
伊で戦後最も右派的な連立となり、欧州に与える影響は大きいです。
経済的には英独仏が強い中、文化的には伊は欧州の中心であり続けました。
建築などの文化・文明の点において、ローマは欧州の中心であり続けた歴史があります。

メローニ新首相が、ムッソリーニ首相を「尊敬している」報道もあり、「筋金入りの右派」とも言えます。

ヒトラー独総統が、あまりに強烈な印象をもたらしている為、少し影が薄くなったムッソリーニ首相。
実は、歴史的には、ムッソリーニ首相が1925年に独裁体制を築きました。
そして、その後1934年にヒトラーが独総統に就任したのです。
この意味では、ムッソリーニの方が独裁政権樹立に「9年先じている」とも言えます。
今後、欧州のまとまりがどうなってゆくかが、非常に注目されます。
Xi Jinping(習近平)国家主席:3期目

中国共産党の党大会で、異例の三期目続投を決定したXi Jinping(習近平)国家主席。
側近は「習派一色」として、権力基盤の強化を実行しました。
「監視国家」の体制が進む中国において、さらにこの方向が強まり、独裁色が高まる方向です。
Sunak英新首相誕生へ

世界中の注目を浴びている英国保守党党首選=新首相選。
ジョンソン元首相が、立候補しない方針を明確にしました。

これで、Rishi Sunak元財務相が新首相となる方向が明確になりました。
Rishi Sunak元財務相が英国新首相となる時、経済政策は前回の党首選で明確にしています。
一方で、Rishi Sunak元財務相の「欧州における英国をどうするのか」の方針次第で、欧州は変わりそうです。
英国がこれでまとまってゆくのかどうか、が世界に大きな影響を持ちます。
金利が急上昇する米国では、手数料も急上昇しています。
難しい株式判断が続く中、投資市場は敏感度を増してゆきそうです。