欧州の未来 1〜欧州の危機と英国・次期英国首相は誰か・スナク氏とトラス氏の一騎討ち・イタリアのドラギ内閣崩壊〜|欧州と世界

前回は「英国の未来 4」の話でした。

目次

次期英国首相は誰か:スナク氏とトラス氏の一騎討ち

英国の未来

英国の次期首相を決める選挙が続き、ついにスーナク前財務相・トラス外相の二人に絞られました。

英国保守党選挙: これまでの結果(BBC)

前回まで3位でしたが、大きく票を伸ばしたトラス外相。

Elizabeth Truss英外相(Wikipedia)

勢いがあるものの、スーナク前財務相とは、まだ開きがあります。

Rishi Sunak元財務相

ジョンソン首相に反旗を翻したスーナク前財務相に対して、

私はJohnson首相を
指示します!

一貫してジョンソン首相を支えているトラス外相。

そして、対ロシア・プーチン大統領に対して、

Putinはウクライナで
必ず倒す!

極めて強い姿勢を貫き続けているトラス氏。

Boris Johnson英首相(Wikipedia)

最後の選挙は、保守党員のジョンソン首相に対する感情も影響しそうです。

イタリアのドラギ内閣崩壊

新地球紀行
Mario Draghi伊首相(Wikipedia)

イタリアでは、ドラギ内閣崩壊がいよいよ確実な方向となりました。

そして、猛烈な熱波で悩まされる欧州各国。

天然ガス・石油の供給に関して、ロシアは強硬姿勢を全く崩しません。

「世界市場に石油を供給しない可能性」というカードを切ってきたロシア。

苦境が続く、ウクライナは「2年間の債務返済凍結」を要請し、米英独仏加日の主要国は指示しています。

欧州の危機と英国

新地球紀行
左上から時計回りに、Ursula Gertrud von der Leyen欧州委員会委員長、Emmanuel Macron仏大統領、Sanna Marinフィンランド首相、Olaf Scholz独首相(Wikipedia)

ここ数十年で、最大の危機にある欧州。

英国の次期首相は、欧州を引っ張ってゆく期待を欧州全土から受けるでしょう。

スーナク前財務相・トラス外相ともに、非常に優れた人物で、いずれも国家元首に相応しい。

ジョンソン首相の特に「外交における功績」を考え、欧州の現状を考えると、ジョンソン首相からの連続性が欲しい。

年齢・経験的にも、また「ジョンソン路線」を堅持する姿勢からもトラス外相が、より相応しいと考えます。

国家元首には、「信念を貫く強い姿勢を持つこと」が最も重要です。

そして、その「信念」を、英国民を代表した保守党員が判断する、最終選挙結果に世界中が注目しています。

堅調な米国は、株価復活が顕在化してきました。

新英国首相には、米国とより深い関係を築ける人物が望ましいでしょう。

そして、新英国首相を岸田政権は、より強く重視し「新たな日英関係」を築いて欲しいと思います。

新地球紀行

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

目次