前回は「英国の未来 4」の話でした。
英国の次期首相を決める選挙が続き、ついにスーナク前財務相・トラス外相の二人に絞られました。

前回まで3位でしたが、大きく票を伸ばしたトラス外相。

勢いがあるものの、スーナク前財務相とは、まだ開きがあります。

ジョンソン首相に反旗を翻したスーナク全財務省に対して、一貫してジョンソン首相を支えているトラス外相。

最後の選挙は、保守党員のジョンソン首相に対する感情も影響しそうです。
イタリアでは、ドラギ首相内閣崩壊がいよいよ確実な方向となりました。
JP

伊内閣信任投票、連立3党がボイコット 政権崩壊の危機高まる
[ローマ 20日 ロイター] – イタリア議会上院が20日に実施したドラギ内閣を巡る信任投票は賛成95、反対38で可決されたが、連立与党のうち右派の「同盟」および「フ…
そして、猛烈な熱波で悩まされる欧州各国。
BBCニュース


イギリスで気温40度を突破、観測史上初 欧州で記録的暑さ続く – BBCニュース
西ヨーロッパの広い地域で19日も厳しい熱波が続き、各地の最高気温の記録が塗り替えられている。普段は気候が穏やかなイギリスでも、観測史上初めて40度を超えた。
天然ガス・石油の供給に関して、ロシアは強硬姿勢を全く崩しません。
JP

ロ、世界市場に石油供給せず 価格上限設定なら=ノバク副首相
[20日 ロイター] – ロシアのノバク副首相は20日、ロシア産石油価格に上限が設定されれば、ロシアは世界市場に原油を供給しないという認識を示した。インタファクス通信…
「世界市場に石油を供給しない可能性」というカードを切ってきたロシア。
苦境が続く、ウクライナは「2年間の債務返済凍結」を要請し、米英独仏加日の主要国は指示しています。
JP

ウクライナ、2年間の債務返済凍結を要請 主要6カ国も支持
[キーウ(キエフ)/ロンドン/ワシントン 20日 ロイター] – ウクライナは20日、各国の債権者に対し国債利払いなど債務の支払いを2年間凍結するよう要請した。財源を…
ここ数十年で、最大の危機にある欧州。
英国の次期首相は、欧州を引っ張ってゆく期待を欧州全土から受けるでしょう。
スーナク前財務相・トラス外相ともに、非常に優れた人物で、いずれも国家元首に相応しい。
ジョンソン首相の特に「外交における功績」を考え、欧州の現状を考えると、ジョンソン首相からの連続性が欲しい。
年齢・経験的にも、また「ジョンソン路線」を堅持する姿勢からもトラス外相が、より相応しいと考えます。
国家元首には、「信念を貫く強い姿勢を持つこと」が最も重要です。
そして、その「信念」を、英国民を代表した保守党員が判断する、最終選挙結果に世界中が注目しています。
堅調な米国は、株価復活が顕在化してきました。
新英国首相には、米国とより深い関係を築ける人物が望ましいでしょう。
そして、新英国首相を岸田政権は、より強く重視し「新たな日英関係」を築いて欲しいと思います。