前回は「米国の挑戦 11〜利上げへ〜」の話でした。

上海などの大都市でロックダウンを実施した中国。
その後、ロックダウンを解除しましたが、消費回復の道は遠い状況です。
JP

コラム:中国の消費回復は容易ならず、ロックダウンの恐怖まん延
ロックダウン(都市封鎖)の実施と解除が繰り返されている中国は、「傷」が癒えるのに時間がかかっている。電子商取引大手JDドットコム(京東商城)とスマートフォン(ス…
欧州で記録的な熱波が発生し、欧州では「約60%の地域が干ばつの可能性」とされており、非常に状況が悪いです。
BBCニュース


欧州の約6割で干ばつの危険、過去500年で最悪の状態=EU調査 – BBCニュース
欧州で現在、60%以上の地域が渇水による干ばつの危険にさらされている。欧州委員会が23日、8月の観測報告を公表した。過去500年で最悪の渇水状況が続いているという。
渇水・干ばつは、遠い欧州の話だけではなく、中国でも記録的な熱波による深刻ば干ばつが発生しています。
この30年ほどの間に、著しい経済成長を遂げた中国。
人類史上、奇跡的な程の急成長を遂げましたが、昨年くらいから、不動産などの分野の懸念が報じられています。
世界的なインフレの傾向が続き、FRBのパウエル議長は「利上げ継続」を表明しました。
JP

FRB議長、インフレ抑制まで利上げ継続表明 他の当局者も支持
[26日 ロイター] – 米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は26日に経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)で行った講演で、成長鈍化などの「痛み」を伴ったとし…
原油・液化天然ガスLNGの価格が高騰し、様々な駆け引きが行われています。

さらに、干ばつの影響により、食料の価格が上がることは必至です。
インフレ圧力に加え、干ばつの影響で、食料価格の高騰と国家間の駆け引きが高まりそうです。
WSJ Japan

電池用金属、高まる資源ナショナリズムに直面
ニッケル、コバルト、リチウムなどの金属に対する世界的な需要は、台頭する資源ナショナリズムと環境保護活動というグローバルな波に直面している。
リチウムの主要産出国であるチリで、先住民の権利を保護する憲法の採決が1週間後に行われます。
この憲法可決により、「先住民の権利保護」が進むと、さらにリチウムの価格が急騰しそうです。
同様に大いなる資源国でもある中国の、資源に対する規制が行われる可能性も高いでしょう。
「異常」が続く世界において、中国の動きに更に注目が集まるでしょう。