現代は戦前と同じ「持久戦争の時代」か?〜現代と戦時中の世界の変化・禁じ手「イラン発電所攻撃」を予告したトランプ大統領・協議否定するイラン〜|石原莞爾「最終戦争論」4

前回は「現代は「持久戦争の時代」か?〜交互の「決戦戦争の時代」「持久戦争の時代」・「男性的な決戦戦争」が大好きな米国・とにかく戦争し続ける異形の国家〜」の話でした。

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禁じ手「イラン発電所攻撃」を予告したトランプ大統領:協議否定するイラン

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左上から時計回りにDonald Trump米大統領、Mohammad Ghalibafイラン国会議長、Vladimir Putin露大統領、Keir Starmer英首相(Wikipedia)

ウクライナ戦争が勃発してから4年以上経過し、休戦や停戦の見込みは全く立っていません。

その中、トランプ大統領は新たに戦争を開始しました。

今度の相手は、イランとなりました。

唐突に勃発した米国vsイランの戦争に対して、原油価格は暴騰し、世界中の株価は下落しました。

Trump

Iranが米東部時間23日夜(日本時間24日朝)までに、
ホルムズ同海峡の実質的な封鎖を解かなければ・・・

Trump

Iranの発電所などを
攻撃する!

3日前の3月23日には、「発電所攻撃」という禁じ手まで口にしたトランプ大統領。

その直後には、

Trump

我がUSとIranが、中東での
「敵対行為の完全かつ全面的な解決」について協議した!

Trump

予告していたイランの発電所への
攻撃を5日間延期した!

このように「全面的解決」に向けて、米国とイラン双方が「歩み寄っている」かような報告をしました。

Ghalibaf

そんな「協議」は
していない!

Ghalibaf

「フェイクニュース」が、
石油市場の「操作」に利用されている!

それに対して、イランのガリバフ国会議長は、「協議そのもの」を否定しました。

混沌とする中、思い込みが強いトランプ大統領。

また一波乱も二波乱もありそうです。

現代は戦前と同じ「持久戦争の時代」か?:現代と戦時中の世界の変化

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石原莞爾 参謀本部作戦課長(別冊 1億人の昭和史1930年 恐慌と軍拡のはざまで 毎日新聞社)

1945年以降、最も戦火が広がっている、と言っても良い現在。

石原莞爾は、戦争に関して明確に定義づけ、「戦争の性格」を語っていました。

戦争名称武力vs他の手段性質
決戦戦争武力>> 他の手段男性的・陽性
持久戦争武力<<他の手段女性的・陰性
石原莞爾による戦争の性質
戦争名称武力vs他の手段
決戦戦争の時代武力>> 他の手段の時代
持久戦争の時代武力<<他の手段の時代
決戦戦争の時代武力>> 他の手段の時代
持久戦争の時代武力<<他の手段の時代
石原莞爾による戦争と時代
石原莞爾

軍事上から見た世界歴史は、決戦戦争の時代と
持久戦争の時代を交互に現出して参りました。

石原莞爾

戦争のこととなりますと、あの喧嘩好きの
西洋の方が本場らしいので御座います。

石原莞爾

殊に西洋では、似た力を持つ峡谷が多数隣接しており、
且つ戦場の広さも手頃でありますから・・・

石原莞爾

決戦・持久量戦争の時代的変遷が
よく現れております。

上司であろうが、平気で罵倒した石原莞爾は、西洋を「喧嘩好き」と表現しました。

確かに、現代は少し変わりましたが、戦前までの西洋は「戦争の歴史」でした。

日本の武士

遠からん者は
音にも聞け・・・

石原莞爾

とか何とか言って
始める。

石原莞爾

戦争やらスポーツやら
分からぬ。

石原莞爾

それで私は戦争の歴史を、
特に戦争の本場の西洋の歴史で考えてみようと思います。

時代戦争の性質兵制政治史の大勢
古代決戦戦争国民皆兵国家対立から統一へ
中世宗教支配
火器使用以後持久戦争傭兵新国家の発展
仏国革命以後決戦戦争国民皆兵国家主義全盛
現代:欧州大戦以後持久戦争国民皆兵(全男子)国家連合
未来:最終戦争以後決戦戦争国民皆兵(全国民)世界統一
石原莞爾による戦争の歴史・性質・政治史

そして、石原莞爾は、上のように、戦争の歴史・性質・政治史をまとめました。

ここで、注意が必要なのは、「石原の時代が現代」であり、今日の私たちから見れば、「過去」となります。

そして、石原の見たてでは、現代は「決戦戦争の時代」となりますが、「世界統一」には向かっていません。

さらに「国民皆兵(全国民)」という状況には、程遠いです。

そして、「政治史の大勢」は、戦前の「国家連合」と同様の流れです。

この点を考えると、ひょっとすると、現代は、石原の時代と類似性があるのかもしれません。

当時の「欧州大戦以後」の「持久戦争の時代」が続いているのかもしれません。

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