前回は 「米国と世界 1〜米国の新たなウクライナ支援・プーチン大統領の反撃〜」の話でした。
好決算の米企業
米企業で好決算が相次いでいます。
航空大手のユナイテッドが、第三四半期利益予想が上回り、堅調な回復を示しました。
一時期落ち込んでいたNetflixも契約者数が増加して、復調の兆しが見えてきています。
昨日もDow、Nasdaqなどは上昇しており、米国経済に復調の兆しが見えてきています。
一方で、ドル高による「北米企業の業績悪化が続く」という声もあります。
不安定な英トラス政権
英国の経済政策を、新政権発足時からほぼ180度転換したトラス新首相。
「次の総選挙へ党を率いる」と発言していますが、かなり政権基盤・党内基盤が揺らいでいる状況です。
経済大国・金融立国である英国の混乱は非常に影響が大きいため、今後に期待したいと思います。
当面は、穏当な経済政策を進めてゆくと考えられます。
Xi Jinping(習近平)国家主席の続投が、決まる見通しの中国の第20回党大会。
米国と鋭く対峙する姿勢を鮮明にしている中国ですが、不動産市場の危うさがいよいよ表面化しました。
あまりに急速に経済成長した中国。
1980年代の日本の経済成長との類似性が指摘されていますが、人口・国家の規模が違います。
この規模でどこまで「バブル崩壊を緩和できるか」を世界が注視しています。
猛烈な勢いの円安
ドルに対する円安は留まる気配がなく、ついに149円台に突入しました。
年初の115円/ドルから149円/ドルへの急速な円安。
日本が利上げをしない限り、円安はジリジリ進み、160円/ドルへ向かうと考えられます。
ここで、日本が一転して「利上げに踏み切るか」というと、しないと考えます。
リセッションの気配深まる中、混乱しつつ復調へ向かう欧米。
対して、日本やアジアの状況は、比較的厳しい状況です。
米株が調整続けながら、やや復調してゆく気配があると考えます。