米国と世界 2〜好決算の米企業・不安定な英トラス政権・猛烈な勢いの円安〜|世界経済

前回は 「米国と世界 1〜米国の新たなウクライナ支援・プーチン大統領の反撃〜」の話でした。

目次

好決算の米企業

Joe Biden米大統領(Wikipedia)

米企業で好決算が相次いでいます。

航空大手のユナイテッドが、第三四半期利益予想が上回り、堅調な回復を示しました。

一時期落ち込んでいたNetflixも契約者数が増加して、復調の兆しが見えてきています。

昨日もDow、Nasdaqなどは上昇しており、米国経済に復調の兆しが見えてきています。

一方で、ドル高による「北米企業の業績悪化が続く」という声もあります。

不安定な英トラス政権

Elizabeth Truss英首相(Wikipedia)

英国の経済政策を、新政権発足時からほぼ180度転換したトラス新首相。

「次の総選挙へ党を率いる」と発言していますが、かなり政権基盤・党内基盤が揺らいでいる状況です。

経済大国・金融立国である英国の混乱は非常に影響が大きいため、今後に期待したいと思います。

当面は、穏当な経済政策を進めてゆくと考えられます。

Xi Jinping(習近平)国家主席(Wikipedia)

Xi Jinping(習近平)国家主席の続投が、決まる見通しの中国の第20回党大会。

米国と鋭く対峙する姿勢を鮮明にしている中国ですが、不動産市場の危うさがいよいよ表面化しました。

あまりに急速に経済成長した中国。

1980年代の日本の経済成長との類似性が指摘されていますが、人口・国家の規模が違います。

この規模でどこまで「バブル崩壊を緩和できるか」を世界が注視しています。

猛烈な勢いの円安

左上から時計回りに、岸田首相、Vladimir Putin露大統領、Volodymyr Zelenskyウ大統領、Xi Jinping(習近平)中国家主席(Wikipedia)

ドルに対する円安は留まる気配がなく、ついに149円台に突入しました。

年初の115円/ドルから149円/ドルへの急速な円安。

日本が利上げをしない限り、円安はジリジリ進み、160円/ドルへ向かうと考えられます。

ここで、日本が一転して「利上げに踏み切るか」というと、しないと考えます。

リセッションの気配深まる中、混乱しつつ復調へ向かう欧米。

対して、日本やアジアの状況は、比較的厳しい状況です。

米株が調整続けながら、やや復調してゆく気配があると考えます。

新地球紀行

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