前回は「止まらない米国株の下落〜ロシアの部分的動員令・「景気後退のリスクを冒す」FRBの強気姿勢〜」の話でした。
目次
下落続ける英ポンドと英国の未来

英ポンドが下落を続け、対ドル最安値を更新しました。
BBCニュース


英ポンドが対ドル最安値を更新 減税政策への懸念加速 – BBCニュース
アジアの外国為替市場で26日、英ポンドが対ドルで史上最安値を更新した。クワジ・クワーテング英財務相が先週、大規模な借り入れを伴う、過去50年で最大の減税政策を打ち出…
トラス新政権の大規模減税策による影響です。
あまりに急速な大減税政策は、党首選(首相選)の際に、スナク元財務大臣から「おとぎ話」と揶揄されました。
その「おとび話」を強行したトラス首相には、厳しい舵取りが迫られており、英国の状況を悪化の一途です。
ウクライナ戦争では、ロシアによるウクライナの一部編入が進められ、国境を変えようとしています。
あわせて読みたい
悪化する欧州の経済状況

西側諸国は、一切認めない姿勢を貫きますが、特に欧州の経済状況が悪く、効果的な反撃が難しい状況です。
さらに冬が近づいており、エネルギー問題が非常に大きな課題です。
下落が止まらない米株

非常に強いドル高・インフレが続く中、FRBは大きな利上げの姿勢を貫いています。
Reuters Japan

FRB、積極行動すべき 高インフレで=クリーブランド連銀総裁
米クリーブランド地区連銀のメスター総裁は26日、インフレ率が「受け入れがたいほど高い」ため、連邦準備理事会(FRB)は政策金利を引き上げ、当面は制約的な政策を維…
米ドル高によって、原油が下がり続け、株式も下落を続けています。
「そろそろ底では」という市場の観測に反して、下落が止まらない株価の下落。
あわせて読みたい
「押し目買い」をしている投資家にとっては、1930年代以降で最悪の状況となっています。
不安定な状況が多すぎて、誰にとっても、どの国家にとっても、制御が非常に難しい状況です。
市場心理の冷え込みにより、多少の調整があるものの、米国株はじめとする株式は、もう少し下がると考えます。