下落続ける英ポンドと英国の未来〜悪化する欧州の経済状況・下落が止まらない米株〜|インフレと世界経済4

前回は「止まらない米国株の下落〜ロシアの部分的動員令・「景気後退のリスクを冒す」FRBの強気姿勢〜」の話でした。

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下落続ける英ポンドと英国の未来

Elizabeth Truss英首相(Wikipedia)

英ポンドが下落を続け、対ドル最安値を更新しました。

トラス新政権の大規模減税策による影響です。

あまりに急速な大減税政策は、党首選(首相選)の際に、スナク元財務大臣から「おとぎ話」と揶揄されました。

その「おとび話」を強行したトラス首相には、厳しい舵取りが迫られており、英国の状況を悪化の一途です。

ウクライナ戦争では、ロシアによるウクライナの一部編入が進められ、国境を変えようとしています。

悪化する欧州の経済状況

左上から時計回りに、Sanna Marinフィンランド首相、Recep Erdoğanトルコ大統領、Olaf Scholz独首相、Emmanuel Macron仏大統領、(Wikipedia)

西側諸国は、一切認めない姿勢を貫きますが、特に欧州の経済状況が悪く、効果的な反撃が難しい状況です。

さらに冬が近づいており、エネルギー問題が非常に大きな課題です。

下落が止まらない米株

Jerome Powell FRB議長(Wikipedia)

非常に強いドル高・インフレが続く中、FRBは大きな利上げの姿勢を貫いています。

米ドル高によって、原油が下がり続け、株式も下落を続けています。

「そろそろ底では」という市場の観測に反して、下落が止まらない株価の下落。

「押し目買い」をしている投資家にとっては、1930年代以降で最悪の状況となっています。

不安定な状況が多すぎて、誰にとっても、どの国家にとっても、制御が非常に難しい状況です。

市場心理の冷え込みにより、多少の調整があるものの、米国株はじめとする株式は、もう少し下がると考えます。

新地球紀行

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