バイデン大統領から叱責受けた日本〜「外国人恐怖症国家」日本・標的にされやすい日本・「反論しない」大人しい日本の総理大臣・2024年米大統領選と「強い大統領」の演出〜|世界政治・戦略

前回は「イエレン財務長官から叱責受けた日銀〜危険レベルの円安進行・「禁じ手」のマイナス金利と日本の金融・思考停止の無難思考・世界とズレまくる日本の発想〜」の話でした。

目次

バイデン大統領から叱責受けた日本:「外国人恐怖症国家」日本

新地球紀行
左上から時計回りにJoe Biden米大統領、Narendra Modi印首相、Xi Jinping(習近平)中国家主席、岸田首相(Wikipedia)

つい先ほどの2024年5月2日、驚きの発言をしたバイデン大統領。

Biden

JapanとIndiaは
xenophobic countriesだ!

“xenophobic”は、あまり耳慣れない言葉です。

xenophobicの意味

・外国(人)大嫌いの

・外国(人)恐怖症の

つまり、バイデン大統領は日本とインドに対して、

Biden

JapanとIndiaは
外国人が大嫌いで、外国人に対して恐怖症の国なのだ!

こう発言したことになります。

日本語で「外国人(大)嫌い」と「外国人恐怖症」では、全然語感が違います。

「嫌い」と「恐怖を抱くこと」では、次元が違うように感じますが、

Biden

だから、JapanとIndiaは
移民を受け入れようとしないのだ!

ここまでは「まだ良い」のですが、

Biden

だから、JapanとIndiaは
成長しないのだ!

ここまで言われてしまった日本とインド。

いわば、日本はバイデン米大統領から「叱責を受けてしまった」形になりました。

おそらく、岸田首相は、

岸田文雄

そこまで
言わなくても・・・

内心は、こう思っているのではないでしょうか。

2024年米大統領選と「強い大統領」の演出

新地球紀行
Donald Trump 第45代米大統領(Wikipedia)

今年、大統領選挙が予定され、トランプ大統領に押されていると言われているバイデン大統領。

Trump

2020年の選挙では、
意味不明の負け方をしたが・・・

Trump

今年は絶対に
俺が買って、リベンジ果たすぜ!

最近、ノリノリのトランプ前大統領に対して、

Biden

少し目立つことを
言って、「強い大統領」を演じねば・・・

こう考えているであろうバイデン大統領。

なんと言っても、「大問題がなければ現職有利」である米大統領選挙。

Biden

まだ1期目なのだから、
負けるわけにはいかぬのだ!

バイデン大統領は、巻き返しを図っているのでしょう。

新地球紀行
Volodymyr Zelenskyウクライナ大統領(Wikipedia)
Zelensky

もっと、もっと
United Statesの支援を頂きたい・・・

Biden

よしっ、分かった!
60億ドルの軍事支援だ!

ウクライナ戦争勃発から、異次元の軍事支援を続ける米国。

つい最近も、60億ドルという巨額の軍事支援を約束しました。

Biden

とにかく、世界で
United Statesの影響力を高めるのだ!

ただ、「ウクライナへの軍事支援」は、世間にはそれほど大きなインパクトがないので、

Biden

今度は、もっと分かりやすく、
私の指導力を見せたい!

と考えたであろうバイデン大統領。

そして、冒頭の、

Biden

JapanとIndiaは
外国人が大嫌いで、外国人に対して恐怖症の国なのだ!

思い切った発言になったのでしょう。

標的にされやすい日本:「反論しない」大人しい日本の総理大臣

新地球紀行
東京(新地球紀行)

とにかく、「強い大統領」が大好きな米国においては、

Biden

Ukraine War、Gaza-Israel Warなど
大問題が続く中、米国がリードせねば・・・

新地球紀行
左上から時計回りに、岸田首相、Vladimir Putin露大統領、Xi Jinping(習近平)中国家主席、岸田首相、Narendra Modi印首相(Wikipedia)
Biden

PutinやXi Jinpingに対しては、
これまで何度も色々強く言ってきた・・・

Biden

だが、PutinやXi Jinpingに何を言っても意味がないし、
メディアも大して取り上げない・・・

Biden

今回は、
他の国や国家元首に物申してやろう・・・

そして、色々な国を考えた挙句、

Biden

そうだ!友邦であるが、
JapanとIndiaが良い・・・

「格好の標的」にされたのが、日本とインドでした。

左上から時計回りに、Rishi Sunak英首相、Olaf Scholz独首相、Giorgia Meloni伊首相、Emmanuel Macron仏大統領(Wikipedia)

こういう「他国の根幹に関わること」を欧州に対して物申すと、

Biden

Europeにも問題があるが、
彼らは必ず反論してきて、困る可能性がある・・・

そして、そもそも「欧州から生まれた国」である米国は、

Biden

Europeに対しては、
根幹的なことは言えんな・・・

こう考えているのでしょう。

この時、

Biden

まあ、Asiaに対しては、
なんとでも言えるな・・・

「Asiaなら大丈夫」と考えたであろうバイデン大統領。

欧米の国家元首と比較すると、大人しい雰囲気に見られがちなモディ首相と岸田首相。

筆者は、モディ首相は「落ち着いた雰囲気の中、芯がある」国家元首と考えています。

そして、「大人しい雰囲気」で「本当に大人しい」のが岸田首相。

これで、狙い撃ちにされたのが日本とインドでした。

本来ならば、

岸田文雄

何言ってんだ!
最近は、日本を訪れる外国人も増えている!

岸田文雄

そもそも、日本政府はずっと
訪日外国人アップを目指してきたんだ!

岸田文雄

まだ移民は少ないが、
日本人は決して「外国人恐怖症」なんかではないわ!

くらいなことを反論して、はっきりと反撃してほしいものです。

この「バイデンからの叱責」に対して、岸田首相がどう対応するか、ですが、

岸田文雄

まあ、「外国人嫌い」とか
「外国人恐怖症」ではないんですがね・・・

このくらいな感じで終わりそうです。

いつも「言われっぱなし」の日本の総理大臣。

いくらなんでも「外国人嫌い」や「外国人恐怖症」と言われることは、「愉快ではない」のが普通です。

岸田首相には、はっきり反論して欲しいですが、その期待は「虚しい」かもしれません。

次回は上記リンクです。

新地球紀行

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