前回は「現代は「持久戦争の時代」か?〜交互の「決戦戦争の時代」「持久戦争の時代」・「男性的な決戦戦争」が大好きな米国・とにかく戦争し続ける異形の国家〜」の話でした。
禁じ手「イラン発電所攻撃」を予告したトランプ大統領:協議否定するイラン

ウクライナ戦争が勃発してから4年以上経過し、休戦や停戦の見込みは全く立っていません。
その中、トランプ大統領は新たに戦争を開始しました。
今度の相手は、イランとなりました。
唐突に勃発した米国vsイランの戦争に対して、原油価格は暴騰し、世界中の株価は下落しました。
TrumpIranが米東部時間23日夜(日本時間24日朝)までに、
ホルムズ同海峡の実質的な封鎖を解かなければ・・・



Iranの発電所などを
攻撃する!
3日前の3月23日には、「発電所攻撃」という禁じ手まで口にしたトランプ大統領。
その直後には、



我がUSとIranが、中東での
「敵対行為の完全かつ全面的な解決」について協議した!



予告していたイランの発電所への
攻撃を5日間延期した!
このように「全面的解決」に向けて、米国とイラン双方が「歩み寄っている」かような報告をしました。



そんな「協議」は
していない!



「フェイクニュース」が、
石油市場の「操作」に利用されている!
それに対して、イランのガリバフ国会議長は、「協議そのもの」を否定しました。
混沌とする中、思い込みが強いトランプ大統領。
また一波乱も二波乱もありそうです。
現代は戦前と同じ「持久戦争の時代」か?:現代と戦時中の世界の変化


1945年以降、最も戦火が広がっている、と言っても良い現在。
石原莞爾は、戦争に関して明確に定義づけ、「戦争の性格」を語っていました。
| 戦争名称 | 武力vs他の手段 | 性質 |
| 決戦戦争 | 武力>> 他の手段 | 男性的・陽性 |
| 持久戦争 | 武力<<他の手段 | 女性的・陰性 |
| 戦争名称 | 武力vs他の手段 |
| 決戦戦争の時代 | 武力>> 他の手段の時代 |
| 持久戦争の時代 | 武力<<他の手段の時代 |
| 決戦戦争の時代 | 武力>> 他の手段の時代 |
| 持久戦争の時代 | 武力<<他の手段の時代 |



軍事上から見た世界歴史は、決戦戦争の時代と
持久戦争の時代を交互に現出して参りました。



戦争のこととなりますと、あの喧嘩好きの
西洋の方が本場らしいので御座います。



殊に西洋では、似た力を持つ峡谷が多数隣接しており、
且つ戦場の広さも手頃でありますから・・・



決戦・持久量戦争の時代的変遷が
よく現れております。
上司であろうが、平気で罵倒した石原莞爾は、西洋を「喧嘩好き」と表現しました。
確かに、現代は少し変わりましたが、戦前までの西洋は「戦争の歴史」でした。



遠からん者は
音にも聞け・・・



とか何とか言って
始める。



戦争やらスポーツやら
分からぬ。



それで私は戦争の歴史を、
特に戦争の本場の西洋の歴史で考えてみようと思います。
| 時代 | 戦争の性質 | 兵制 | 政治史の大勢 |
| 古代 | 決戦戦争 | 国民皆兵 | 国家対立から統一へ |
| 中世 | – | – | 宗教支配 |
| 火器使用以後 | 持久戦争 | 傭兵 | 新国家の発展 |
| 仏国革命以後 | 決戦戦争 | 国民皆兵 | 国家主義全盛 |
| 現代:欧州大戦以後 | 持久戦争 | 国民皆兵(全男子) | 国家連合 |
| 未来:最終戦争以後 | 決戦戦争 | 国民皆兵(全国民) | 世界統一 |
そして、石原莞爾は、上のように、戦争の歴史・性質・政治史をまとめました。
ここで、注意が必要なのは、「石原の時代が現代」であり、今日の私たちから見れば、「過去」となります。
そして、石原の見たてでは、現代は「決戦戦争の時代」となりますが、「世界統一」には向かっていません。
さらに「国民皆兵(全国民)」という状況には、程遠いです。
そして、「政治史の大勢」は、戦前の「国家連合」と同様の流れです。
この点を考えると、ひょっとすると、現代は、石原の時代と類似性があるのかもしれません。
当時の「欧州大戦以後」の「持久戦争の時代」が続いているのかもしれません。

