前回は「混迷続ける世界」の話でした。

ウクライナ東部の独立を承認したプーチン露大統領が、現地にロシア軍を派遣しました。
そして、テレビで1時間ほど演説して「正当性」を主張しました。
					BBCニュース
					
 					
			
						プーチン氏、ウクライナ東部の独立を承認 ロシア軍派遣と「平和維持」を命令 – BBCニュース
						ロシアのプーチン大統領は21日、ウクライナ東部の独立派の反政府勢力が掌握している地域を独立国家と承認した。また、ロシア軍に両地域で「平和維持活動」につくよう命じる…					
				同演説内で、プーチン露大統領は強く主張しています。
「ウクライナはソ連時代にロシアが作り上げた国で、古くからロシアの土地」と。

これは正しい面もあり、難しいところでもあります。
確かにウクライナはかつてはソ連の一部であり、ロシアの一部であった時代もあります。
一方で、現在は「完全な独立国」である事実。

この論理が認められてしまうと、他の地域・場所も「かつては〜の領土だった」となります。
すると、その場所・地域の併合が、「認められてしまう」ことになります。
それは、世界秩序の根底が揺らぎます。
ボリス・ジョンソン英首相がロシアに対する報復を示唆していますが、EUとしても経済制裁を示唆し始めました。

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			米国は、すでに経済制裁を開始しています。
こうなると、経済的に全面戦争の様相を呈してきています。
EU制裁はプーチン露大統領を除外して、沈静化を図っています。
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			ウクライナ国境に派遣されたロシア軍も、一歩踏み止まっている状況です。
ロシアと西側は水面下で落とし所を探っていますが、まだ出口は見えてきません。
沈静化へ向かって欲しいところですが、難しい状況です。
こういう時だからこそ、日本の岸田首相自ら「日本としてのメッセージ」をきちんと海外に発信すべきです。

