前回は「経済戦争〜双方の切り札・SWIFTと核・米国・ロシア〜」の話でした。
目次
エスカレートする「切り札」

欧州・米国が双方出した切り札を、徐々にエスカレートさせていました。
対して、欧州・米国は徐々に経済封鎖を強めてきており、ロシア国内の状況は悪化の一途でした。
「SWIFTからのロシア排除」「ロシア船のEU領内寄港中止」「ロシア機の米国の領空通過禁止」等の実施する欧米。
まさに、次々と「カードを切っている」状況の欧米。
様々な企業等が、ロシアと本格的に距離を置き始めました。
BBCニュース


アップルやボーイングなど国際企業、ロシア事業を見直し ウクライナ侵攻で – BBCニュース
ロシアによるウクライナ侵攻で、国際的にビジネスを展開する有力企業が次々と、ロシア関連の事業を見直している。
当初「短期決戦」と考えていたと思われる、プーチン露大統領も臍を噬む状況です。

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増加するウクライナ・ロシアの兵士の死者数
ウクライナ首都、第二の都市に砲撃を継続して、死傷者は増えています。
BBCニュース




ウクライナ首都と第2の都市に砲撃、死傷者が増加 侵攻6日目 – BBCニュース
ロシアによるウクライナ侵攻6日目の1日、ロシア軍は首都キーウに向けて進軍し、市内では朝から警戒サイレンが鳴り響いた。第2の都市でも砲撃があり、民間人らの死傷者が増…
「侵攻開始から、ロシア軍兵士7000人以上死亡」と、ウクライナ高官が明かしています。
ロシアが想像以上に苦戦し、死傷者が多い状況です。
Reuters Japan


ロシア軍兵士、侵攻開始以降で7000人以上死亡=ウクライナ高官
ウクライナ大統領府のアレストビッチ顧問は2日、ロシアのウクライナ侵攻開始以来、7000人以上のロシア軍兵士が死亡し、数百人が捕虜になっていると述べた。
これは流石にロシア軍は想定していなかった損害だと思われます。
日本国内でもウクライナ支援の輪が広がり、多額の寄付金が集まっています。


ウクライナとロシアで二回目の交渉が、近々行われる見込みです。
ロシアの思惑


ラブロフ露外相は、



「ウクライナのNATO非加盟」と
「非軍事化」を目指す!
と話しています。
Reuters Japan


ウクライナに配備しない兵器の特定必要、「非軍事化」目指す=ロシア外相
ロシアのラブロフ外相は2日、ロシアは引き続きウクライナの「非軍事化」を目指していると表明すると同時に、ウクライナ領内に決して配備されることがない特定の兵器を明記…
EU、NATO加盟目指すウクライナ側からすると「一方的要求」です。
あえて「高いハードルを出して交渉」という筋にも見えます。
「想定内」の損害をすでに超え、国内外の事態が非常に悪化する一方のロシア。
ここで、双方ではなく、ロシアに歩み寄って頂くことを願う他ありません。
そして、侵攻の早期集結を心より願っています。