前回は「日本の行方」の話でした。

ロシアの対独戦勝記念日のパレードで、プーチン大統領が演説しました。
Putin大統領は、
何を話すのか?
を、世界中が注目していました。

演説内容は、「欧州側がロシア侵攻準備」と、ウクライナ侵攻を正当化する内容でした。

Russiaのやっていることは、
正当である!
強気姿勢のプーチン大統領が、「何か思い切ったことを言うのでは?」と推測されていました。
結果的には、想定内の内容に留まりました。
「正当化」は、プーチン大統領の立場からすると、「ロシア国民に伝えなければならない最重要かつ最低限のこと」です。
この「最低限」のレベルにとどめたプーチン大統領。
「事態の拡大を、留めようとする意思」を、欧米に伝える思惑があると思われます。


ゼレンスキー大統領は、



Russiaが東部の学校を爆撃し、
60人以上亡くなった・・・
と、強く非難しています。
長年、欧州の中でロシアの盟友の立場を堅持してきたドイツ。


このプーチン大統領の演説は、ロシアの「対独戦勝記念」であり、80年前、ロシアとドイツは大規模な戦争をしました。


ロシアに猛進撃したヒトラー率いるドイツ軍は、ソ連軍を押しまくり、モスクワ陥落寸前まで追い込みます。



Russiaを
叩き潰すのだ!
ナポレオン同様にロシアの厳し過ぎる寒さ「冬将軍」のために、打撃を受け、ソ連に押し返されます。
その後、ドイツの敗戦・降伏となり、ソ連勝利。
そして、ロシア(ソ連)の対独戦勝記念日が、毎年開催されています。
その後は、米ソ英仏のドイツ分割占領によって、東西ドイツが生まれました。
日本がバブル経済真っ只中の1990年に、ドイツは再統一されます。
ドイツの多くの部分には、東ドイツの名残があり、親露の影響が強い国です。


さらに東ドイツ出身で、ロシア語ペラペラで「ロシア寄り」姿勢が明確なメルケル首相。
メルケル首相の長期政権によって、近年のドイツとロシアは非常に良い関係でした。
ところが、ついにドイツもロシアとの関係に距離を置き始めました。
「ロシアが突然ガスを止める可能性」に対抗する姿勢を鮮明にしました。
いかにロシアといえども、欧米に強烈な制裁を受け、周囲の国々が距離を追いては国家が成り立ちません。
この戦勝記念日を過ぎて、どのように停戦交渉が進むかは、やはり英国が鍵を握っているでしょう。


今や世界の首脳で、最も強烈に独自カラーを出しているジョンソン英首相。
英国を中心とする欧州の底力に期待し、一日も早く、ウクライナの悲惨な状況を終わらせて欲しいと願います。