日本の根幹・靖国神社〜大英帝国に挑んだ薩摩・日本人の感覚では「大戦争」だった戊辰戦争・戦乱続いた欧州〜|靖国神社と日本人5

前回は「民主主義のシンボル靖国神社〜「徳川将軍様」から「明治天皇の王政」へ・明治維新の立役者たちの本音・欧米の「無血革命」という視線・封建時代の徳川時代にピリオド・「王政復古」の明治新政府〜」の話でした。

目次

日本人の感覚では「大戦争」だった戊辰戦争:戦乱続いた欧州

New Global Voyage
靖国神社の桜(新地球紀行)

今年2025年も、もうすぐ桜が開花する時期になりました。

日本人A

満開の桜って、
美しいわね・・・

日本人B

桜をみると
本当に心が和むな・・・

日本人にとって、桜は「日本の国花」であり、日本の文化の象徴です。

特に、靖国神社などの特殊な地に咲く桜は、

日本人A

靖国神社の桜って、
何か特別な雰囲気がある・・・

日本の「文化の象徴」を超えて、「日本そのもの」と言っても良いでしょう。

New Global Voyage
新政府軍と彰義隊の激闘(歴史道vpl.15 朝日新聞出版)

現代、「無血革命」と称されることが多い明治維新は、どう考えても「流血革命」でした。

確かに、欧米の革命と比較すると「流れた血は少なかった」のは現実です。

一方で、各国において、歴史は「絶対的な流れ」というよりも「相対的な流れ」となる傾向があります。

新地球紀行
1812年のフランス帝国(Wikipedia)

昔から戦乱が続き、「国境がしばしば変わった」欧州などでは、

大英帝国

我がUnited Kingdomが
Franceを倒すのだ!

フランス

我がFranceこそが
Europe最強なのだ!

戦争が日常茶飯事であり、イングランド王国とフランス王国は「百年戦争」まで起こしています。

百年戦争は、1337年 – 1453年に英仏間で行われた大戦争でした。

もちろん、「百年間ずっと戦争し続けた」のではなく「小康状態」の時期もありました。

とは言っても、「日本的な感覚を超えた戦争」を、室町時代に既にしていたのが欧州です。

New Global Voyage
浮世絵(葛飾北斎)

欧州と比較すると、多少の反乱や一揆などは起きたものの、「異常に平和だった」江戸時代。

New Global Voyage
鳥羽・伏見の戦い(Wikipedia)

「平和過ぎる時代」が250年ほど続いた日本においては、戊辰戦争は間違いなく「大戦争」でした。

そして、当時の日本人にとっては「大規模な流血革命」だったでしょう。

日本の根幹・靖国神社:大英帝国に挑んだ薩摩

新地球紀行
明治維新の元勲たち:左上から時計回りに、木戸孝允、岩倉具視、大久保利通、西郷隆盛(国立国会図書館)
西郷隆盛

各国との折衝が
続く中、封建制度ではエゲレスに負ける・・・

大久保利通

徳川幕府を
倒して、新たな世を作らねば!

当時の雄藩の中で「圧倒的パワー」を有していた薩摩。

薩摩の猛烈なまでのパワー・潜在力の根源は諸説あります。

新地球紀行
海が中心の薩摩(新地球紀行)

最も重要な理由は、薩摩が「南の海を支配していた」ことでしょう。

広大な海を「領土」ならぬ「領海」としていた薩摩は、現代の「領海」を超えた感覚を持っていました。

大久保利通

南の琉球や奄美などの
島々は全て薩摩が握っている!

大久保利通

そして、南の海から
シナや朝鮮や大陸に通づる「海の道」を・・・

大久保利通

我が薩摩は
完全に掌握しているのだ!

当時、外国との交易は徳川幕府に限られていましたが、日本には四つの「海外との窓」がありました。

徳川幕府の鎖国政策の窓口

1.長崎・出島:徳川幕府の公式窓口(オランダ・中国)

2.対馬・宗氏:徳川幕府が公認・間接的関与(朝鮮)

3.蝦夷・松前氏:徳川幕府が半公認・間接的関与(蝦夷及びアイヌ)

4.薩摩・島津氏:徳川幕府は非公認・事実上黙認(琉球・中国・東南アジア)

有名な出島以外に、対馬は幕府が公認しており、蝦夷はロシアとの関係で重要になりつつありました。

そして、薩摩・島津氏は、徳川幕府としては、

徳川幕府

薩摩が密貿易している
ことは、把握している・・・

徳川幕府

その証拠のような
形跡も承知している・・・

徳川幕府

だが、南方の海を握っている薩摩には
我が幕府といえども、強く出づらい・・・

南の海と「海の貿易」を握っていた薩摩に対しては、徳川幕府は黙認せざるを得ませんでした。

新地球紀行
薩摩国父 島津久光(国立国会図書館)
島津久光

我が薩摩が
主導権を握るのだ!

幕末、徳川幕府の意思決定力が弱まり、諸侯の力が一気に増した際、

島津久光

幕閣の改革を
私の申す通りにする!

「一諸侯」に過ぎない薩摩の事実上の国主・島津久光が幕閣の改革に成功しました。

新地球紀行
生麦事件(Wikipedia)
島津久光

この薩摩の大名行列を、
横切るバカがいるだと・・・

島津久光

斬って
しまえ!

この「意気揚々としていた」島津久光が帰国の際に、勃発したのが生麦事件でした。

新地球紀行
薩英戦争 歴史道vol.6(朝日新聞出版)

この事件から薩英戦争に至りました。

きっかけは、島津久光の「傲慢さ」であるように説明されることが多い、この生麦事件。

内実としては、合戦・戦争においては、異常なまでに自信があった薩摩が、

島津久光

我が薩摩が
外国と戦えるか、試すもよかろう!

「外国と一線交える」ことを試みたことも大きな理由だったでしょう。

実際に、この薩英戦争では、

英国海軍軍人A

わざわざ、Far Eastの
Japanに来たんだ・・・

英国海軍軍人B

ちょっとは、
楽しませてくれよな・・・

「勝つのが当然」だった大英帝国の方が、死者が多くなりました。

奮闘したものの、薩摩は市街地を焼かれて「喧嘩両成敗」となり、

島津久光

我が薩摩が「勝てない」国が
あるのだな・・・

島津久光

ならば、我が薩摩が
主体となって、大きな改革を起こすべきだな!

この薩英戦争が大きなきっかけとなり、薩摩は一気に討幕側となってゆきました。

New Global Voyage
靖国神社(新地球紀行)

そして、明治になってすぐの1869年に、

大久保利通

新たな日本を
生むために戦死した人たちを祀ろう・・・

木戸孝允

討幕で亡くなった方々を
祀る施設を早急に作る!

「新生日本を生んだ殉職者たち」を祀る靖国神社の前身・東京招魂社が出来ました。

戦争名称英霊(柱)
戊辰戦争7,751
西南戦争6,971
日清戦争13,619
日露戦争88,429
日中戦争191,250
第二次世界大戦2,133,915
その他24,649
合計2,466,584
靖国神社の英霊たち(2024年時点)

この歴史を考えるとき、靖国神社は「日本人の精神」であり「日本の根幹」であると言えるでしょう。

New Global Voyage

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

目次