前回は「交渉進展の兆し」の話でした。
「和平交渉進展の兆し」が見受けられたものの、案の定、ロシアは攻撃を止める気配が全くありません。
プーチン露大統領は「ウクライナが降伏・武器放棄すれば、マリウポリ攻撃中止」と通告してきました。


これはウクライナが受け入れられる条件であるはずもなく、仲介に入っているフランスのマクロン大統領もほぞを噛む思いです。

ロシア軍に攻撃されたマリウポリの状況は筆舌に尽くし難い状況です。

ロシアに対して疑念を持ちながらも、一縷の望みをかけていたゼレンスキー大統領も「なんとかならないのか」と苦悩していると思われます。

これは「ルーブル急落」に対する対抗措置として、「天然ガスのルーブル建支払」を要求したプーチン大統領に対して、「拒否した」欧州。
プーチン大統領は強硬措置に出てきました。
「ルーブル決済拒否なら、ガス供給停止」と。
これは「想定されたこと」とはいえ、現実的に欧州も大変なことになります。
追い詰められたプーチン大統領が「生物化学兵器などを使用するのでは」という疑惑もあった中、比較的穏当な反撃をしてきたプーチン大統領。
崖っぷちのロシアは、「ならば欧州の生活も崖っぷちに」と脅迫してきています。

しかし、生物化学兵器を突然使用するよりは、「交渉の余地がある」だけに「はるかに状況は良い」と考えます。
内心「この辺りで、ロシアの立場・メンツを保つ和平を」と考えているプーチン露大統領と「誰が進展ある交渉するのか」を世界は注目しています。

米国・英国は完全に敵対している中、歴史的なしがらみを一時置いて、フランス・ドイツ・トルコが「三国一体でウクライナ・ロシア間に入るしかない」と考えます。

「妥協しろ!」と要求するロシアに対して、ただで妥協は出来ません。
「ルーブル建支払」と引き換えに「ロシア軍の一部・一時撤退」を引き出せるかどうか。
難しい交渉ですが、三国の国家の威信・首脳のパワーに期待したいと考えます。