攻勢強めるロシア 1〜天然ガス・ルーブル建支払いと欧州〜|露ウクライナ侵攻

前回は「交渉進展の兆し」の話でした。

「和平交渉進展の兆し」が見受けられたものの、案の定、ロシアは攻撃を止める気配が全くありません。

プーチン露大統領は「ウクライナが降伏・武器放棄すれば、マリウポリ攻撃中止」と通告してきました。

Vladimir Putin露大統領(Wikipedia)

これは、ウクライナが受け入れられる条件であるはずもありません。

仲介に入っている、フランスのマクロン大統領もほぞを噛む思いです。

左上から時計回りにBoris Johnson英首相、Putin露大統領、Emmanuel Macron仏大統領、Xi Jinping(習近平)中国家主席(Wikipedia)

ロシア軍に攻撃されたマリウポリの状況は筆舌に尽くし難い状況です。

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攻撃前後のマリウポリ航空写真(米国MAXAR、BBC)

ロシアに対して疑念を持ちながらも、一縷の望みをかけていたゼレンスキー大統領も

なんとか
ならないのか・・・

と苦悩していると思われます。

これは「ルーブル急落」に対する対抗措置として、

天然ガスの
ルーブル建支払だ!

を要求したプーチン大統領に対して、

「ルーブル建など」
断る!

真っ向から「拒否した」欧州。

プーチン大統領は強硬措置に出てきました。

ルーブル決済拒否なら、
ガス供給停止!

と。

これは「想定されたこと」とはいえ、現実的に欧州も大変なことになります。

追い詰められたプーチン大統領が「生物化学兵器などを使用するのでは」という疑惑もあります。

そして、比較的穏当な反撃をしてきたプーチン大統領。

崖っぷちのロシアは、

ならば、
欧州の生活も崖っぷちに!

と脅迫してきています。

Boris Johnson英首相(Wikipedia)

生物化学兵器を突然使用するよりは、「交渉の余地がある」だけに「はるかに状況は良い」と考えます。

内心「この辺りで、ロシアの立場・メンツを保つ和平を」と考えているプーチン露大統領。

「誰が進展ある交渉するのか」を世界は注目しています。

Recep Erdoğanトルコ大統領(Wikipedia)

米国・英国は完全に敵対している中、歴史的なしがらみを一時置いて、フランス・ドイツ・トルコに期待したい。

フランス・ドイツ・トルコが「三国一体で、ウクライナ・ロシア間に入るしかない」と考えます。

Scholz独首相(Wikipedia)

妥協しろ!

「要求するロシアに対して、ただで妥協は出来ません。

「ルーブル建支払」と引き換えに「ロシア軍の一部・一時撤退」を引き出せるかどうか。

難しい交渉ですが、三国の国家の威信・首脳のパワーに期待したいと考えます。

新地球紀行

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