前回は「ウクライナの決断〜ゼレンスキー大統領の苦渋の決断・米国の軍事支援・強気のロシアのメッセージ〜」の話でした。
米中の交渉

停戦へ向けてウクライナが「NATO加盟断念」しました。

NATO加盟は
不可能・・・
「ロシア侵攻の最大の理由」とも考えられますが、ゼレンスキーウクライナ大統領としては、苦渋の決断でした。
爆撃受けたマリウポリ劇場では「なお瓦礫下に数百人」という大惨事が続いています。
世界中が「どのような停戦条件をプーチン大統領が出していて、どのように解決できるか」を考えています。
欧州vsロシアの構図がハッキリしている中、それぞれの背景にいる米・中。
米中首脳は交渉を続け、台湾のことも含め牽制を続けています。
不透明なロシアの条件


具体的にプーチン大統領が「何を条件にしているか」が、非常に不透明です。
ロシアとしては「戦争を開始した」という、世界中に対して「取り返しのつかない事態」を引き起こしてしまいました。
ロシアにとっては「現実的なロシアのメリット」と「プーチン露大統領・ロシアのメンツ保持」が大事と思われます。
兼ねてから間に入って折衝を続けてきたトルコの交渉が、実を結びつつあります。
ロシアとトルコの歴史:強大なオスマン帝国


トルコは地理的にも地政学的にも、ロシアとは非常に歴史的関係の深い国です。
かつてはオスマン帝国(Ottoman Empire)として、欧州・アフリカで広大な版図を持ったトルコ。



我がTurkeyは、
別に西側ではない・・・



Russiaの立場も
理解している・・・
現在のとることは異なる国家ですが、源流の一つであり猛烈なパワーを持っていた国です。
17世紀には最大の領土を持つに至り、地中海を中心とする非常に広範囲な国家を築きました。


欧州、ロシアでは一目も二目も置かれているトルコの具体的な仲介。


エルドアン大統領に「具体的要求」を伝えたプーチン大統領。
歴史的に超大国であったトルコは、現地に広範囲な関係を築いており、諜報力も強いと考えられます。
ロシアの要求は過大ですが、エルドアン大統領は着実に進めてゆく姿勢を明らかにしており、交渉進展が待たれます。
かつてオスマン帝国であった、トルコの「国家の力」に期待したいと考えます。