ウクライナの決断〜ゼレンスキー大統領の苦渋の決断・米国の軍事支援・強気のロシアのメッセージ〜|露ウクライナ侵攻

前回は「ロシアの混乱〜欧州とロシアの間の板挟みの中国・ロシア国内の言論統制強化・世界情勢から置いてかれる日本〜」の話でした。

目次

ゼレンスキー大統領の苦渋の決断

左上から時計回りに、Volodymyr Zelenskyウクライナ大統領、Joe Biden米大統領、Xi Jinping(習近平)中国家主席、Vladimir Putin露大統領(Wikipedia)

ロシアのウクライナへの攻撃が続いています。

ついにゼレンスキーウクライナ大統領が、

NATO加盟は
不可能・・・

とはっきり見解を示しました。

ずっとNATO加盟を望んできたゼレンスキー大統領。

遂に「難しい」ではなく「不可能」とハッキリ断言するに至りました。

ゼレンスキー大統領としては「苦渋の決断」です。

NATO側は、

Putin大統領が反対している以上、
Ukraineを加盟させることは、認められない。

戦争が続いてしまうから、
まず今回は断念して欲しい・・・

と、ハッキリとゼレンスキー大統領に伝えたと思われます。

ロシアと鋭く対立する英国としても、苦渋の決断だったと思われます。

米国の軍事支援

Boris Johnson英首相(Wikipedia)

このあたりで、
少し緊張緩和の方向にしなければ・・・

というボリス・ジョンソン英首相の現実的な考えがあるでしょう。

この中、米国はウクライナに対空システム等の支援を決定しました。

事実上の軍事支援であり、表立って米軍がロシア軍と戦うことはしなくても、軍事支援を行う姿勢を鮮明に出しました。

侵攻が「想定外に難航」し続けているロシア。

経済封鎖等でロシア国内もガタガタになってきている中、米国のウクライナへの軍事支援は非常に大きな脅威です。

強気のロシアのメッセージ

Vladimir Putin露大統領(Wikipedia)

米軍が出て来なくても、米軍の武器・レーダー等の軍事支援・米諜報機関の情報提供などは「世界一の脅威」とも言えます。

このタイミングでゼレンスキー大統領の「NATO加盟断念」の決断。

「ロシアのデフォルト」の可能性も指摘されている中、ロシアのシルアノフ財務相は

Russiaの国債利払は、
US次第・・・

と発言しました。

現実ではありますが、強気のロシアが「米国次第」とハッキリ伝えるのは、それだけ苦境にあることを示唆しています。

ゼレンスキー大統領の決断は、プーチン露大統領の要求を「一部呑む」ことを示しており、緊張緩和が期待されます。

内心は、

これ以上の制裁されると、
Russiaは本当にまずい。

自分の立場も
どうなるか・・・

と考えているプーチン大統領。

東欧諸国も仲介に入っており、まずは一時停戦を世界中が望んでいる状況の中、なんとか一時停戦の実現して欲しい。

新地球紀行

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