彷徨う世界〜ウクライナ東部の独立承認・国家の歴史〜|露ウクライナ侵攻

前回は「混迷続ける世界」の話でした。

左上から時計回りに、Vladimir Putin露大統領、Olaf Scholz独首相、Joe Biden米大統領、Xi Jinping(習近平)中国家主席(Wikipedia)

ウクライナ東部の独立を承認したプーチン露大統領が、現地にロシア軍を派遣しました。

そして、テレビで1時間ほど演説して「正当性」を主張しました。

同演説内で、プーチン露大統領は強く主張しています。

「ウクライナはソ連時代にロシアが作り上げた国で、古くからロシアの土地」と。

f:id:Yoshitaka77:20220221063355j:plain

これは正しい面もあり、難しいところでもあります。

確かにウクライナはかつてはソ連の一部であり、ロシアの一部であった時代もあります。

一方で、現在は「完全な独立国」である事実。

Vladimir Putin露大統領(Wikipedia)

この論理が認められてしまうと、他の地域・場所も「かつては〜の領土だった」となります。

すると、その場所・地域の併合が、「認められてしまう」ことになります。

それは、世界秩序の根底が揺らぎます。

ボリス・ジョンソン英首相がロシアに対する報復を示唆していますが、EUとしても経済制裁を示唆し始めました。

Boris Johnson英首相(Wikipedia)

米国は、すでに経済制裁を開始しています。

こうなると、経済的に全面戦争の様相を呈してきています。

EU制裁はプーチン露大統領を除外して、沈静化を図っています。

ウクライナ国境に派遣されたロシア軍も、一歩踏み止まっている状況です。

ロシアと西側は水面下で落とし所を探っていますが、まだ出口は見えてきません。

沈静化へ向かって欲しいところですが、難しい状況です。

こういう時だからこそ、日本の岸田首相自ら「日本としてのメッセージ」をきちんと海外に発信すべきです。

新地球紀行

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

目次