前回は「米国の挑戦 6〜FRBと米株価・米株急上昇・堅実に成長する米テクノロジー業界〜」の話でした。
自動運転の未来と世界:困難に直面するAV業界

Elon Musk率いるTeslaはじめ、世界中の自動車メーカーが目指している、AV(自動運転)自動車。
2018年頃の予測では、2022年の現在は、かなりの数のAV自動車が走っていると考えられていました。
ところが、完全自動運転は「人間が予測することが、予測できないケース」が多く、困難に直面しています。
当初は、急速な技術革新により楽観視されていたAV自動車。
人間の総合認知力は高いですが、「疲れたり、体調不調の時もある」人間。
それに対して、故障しない限り「疲れも、不調もない」コンピューター。
運転に関しては、コンピューターに「分がある」と考えられてきたのです。
米国とロシアの兵器の戦い:軍事技術と自動運転

兼ねてからAI開発に、非常に意欲的なAlphabet(Google)などの企業は、順調に業績を上げています。
Alphabetや様々なスタートアップ企業の技術革新が期待されます。
ウクライナで押されているロシア軍。
米国製の高機動ロケット砲システムHIMARSが、ウクライナ軍に提供されています。
そして、米国とロシアの兵器が「ウクライナで戦っている」構図になっています。
軍事に限らず、科学技術ではダントツ世界一の米国の兵器に、ロシア軍は「勝ち目がない」状況です。
自動運転技術は、軍事・兵器においても非常に応用範囲が広い技術です。
湾岸戦争の頃から、自動ミサイルが戦争の主役となりつつあった戦争の様相。
自動運転技術の進展は、「自動ミサイルの技術向上」に直結することになり、軍事力増強に直結します。
ますます注目集める米国の科学技術:米国株復活へ

間もなく決定するFRBの利上げは、75-100bpが見込まれています。
この急速な利上げによって、下落を続ける米国株。
特に、IT関連の会社が多いNasdaqの下げは大きいです。
一時は、「上がりすぎであった」Nasdaqの株価。
最近の株価は一時のバブル状況がなくなり、「米国の成長」を考えると低いと考えます。
中間選挙の結果も影響も大きいですが、市場心理の混乱で、当面下落したまま調整続けると見られる株価。
軍事技術の米国優位がハッキリした中、ますます米国の科学技術に注目が集まり、投資も集まるでしょう。
過去に「困難」と見られたことが、「技術革新」と」新たな視点」で現実になってきました。
AV自動車の実用化の困難な面も、克服されると考えます。
その「克服」と「技術革新」は、現在の世界の混乱によって、むしろ「早まる」とも考えられます。