太平洋の未来 4〜中国・台湾と世界・不安な日本の情報力・フランス・米国〜|世界戦略

前回は「太平洋の未来 3〜台湾とAUKUS〜」の話でした。

左上から時計回りに、Emmanuel Macron仏大統領、Xi Jinping(習近平)中国家主席、Joe Biden米大統領、Tsai Ing-wen(蔡英文) 台湾総統(Wikipedia)
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フランスと中国

中国を訪問し、Xi Jinping(習近平)中国家主席と会談したEmmanuel Macron仏大統領。

メディアに登場する二人の姿は、非常に親しい雰囲気で、フランスと中国が親密な関係にあるように見えました。

非常に緊張している中国と台湾の関係。

フランスは、
米中問題に巻き込まれてはいけない。

と最近、非常に険悪化している米中関係から「フランスは少し距離をおく」姿勢を明確にしました。

米中の間で最も深刻な問題となっている「台湾の国家としての姿」に対する姿勢。

そもそも、中国からすると、

台湾は
「国家」ではない。

台湾は
「中国の一部」なのだ。

という姿勢を貫き続けています。

このMacron仏大統領の発言は、欧州を中心に波紋を広げています。

フランスと米国

強烈な批判にさらされた、Macron仏大統領。

それに対して、

米同盟国は
米国の下僕ではない!

と反論したMacron仏大統領。

この気持ちは、ある意味非常に素直で、分かりやすいでしょう。

そもそも、長年欧州の強国であり続けてきたフランス。

「英仏」の二強体制から「英独仏」の三強体制に移行した欧州。

EUを成立させ、「世界の中心であり続けてきた欧州」にとっては、

Asiaで、あまり
揉めてないで欲しい・・・

Taiwanの気持ちも分かるが、
Chinaとの関係は経済上、極めて重要・・・

なのです。

その中、「台湾重視」で中国を「挑発し続けている」ように見える米国。

欧州にとっては、

なぜ米国のスタンス次第で、
欧州までそれに歩調合わせなければならない?

というのは、当然の主張でもあります。

不安な日本の情報力・軍事力

この中、北朝鮮がミサイルを発射し続け、日本および日本政府に戦慄を与え続けています。

日本政府は

即、
避難してください!

と呼びかけるも、

やっぱり、
大丈夫そうです!

と訂正する有様で、日本の情報力・軍事力の低さを曝け出してしまいました。

混迷続けるアジアの中で、欧州も米国も困り果てているのが現状でしょう。

そもそも、まだウクライナでは戦争が日々続いているのです。

まずは、
UkraineとRussiaが先!

Asiaは
その後!

Macron仏大統領の本音は、欧州各国首脳の本音でしょう。

アジアからすると、遠いウクライナで行われている戦争。

欧州にとっては、「すぐそこ」で日々戦争が行われており、感覚がまるで違うのでしょう。

最近、インフレ鈍化が明確になってきた米国。

「鈍化した」と言っても、前年比5.0%アップしたCPIは、「まだまだ高水準」です。

FRBの「利上げ終了」なのか「利上げ継続」なのか、市場も判断しかねています。

おそらく、「一度は利上げを止めて、様子見」するであろうFRBの姿勢。

株式市場もまた、当面は調整続けながら、一時的に復調しそうです。

その後は、FRBの姿勢に大きくよりますが、各分野での米国の力強さが目立ってきています。

新地球紀行

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