候補者の「顔が見えない」参議院選挙〜激震走る英政界・巻き返し図るジョンソン首相・日本の政界と英国の政界の成熟度の違い・辞任レター・主張が明確な英国政治家と「主義主張が不明瞭」な日本政治家〜|世界政治

前回は「参院選と日本のカラー」の話でした。

目次

激震走る英政界:巻き返し図るジョンソン首相

Boris Johnson英首相(Wikipedia)

主要閣僚2名が辞任した英国。

巻き返し図るジョンソン首相は、新財務相を任命し、新たな経済プランを発表しました。

減税策も含む内容で、低迷する支持率への強い配慮が含まれています。

不安定な政権基盤となったジョンソン首相。

先日の保守党党首の信任投票では、59%の信任を得ています。

現行制度では、来年6月まで辞任の必要がなく、このまま止まって再建して欲しいと思います。

日本の政界と英国の政界の成熟度の違い:辞任レター

ジャヴィド保健相の辞任レター(Sajid Javid氏のTwitter)

辞任したジャヴィド保健相は、辞任にあたりジョンソン首相にレターを出しています。

「ジョンソン首相は私の信頼を失った」等、一枚に簡潔に説明されています。

日本の閣僚が「総理大臣への信頼を失った」と主張して辞任することは、ほとんど聞きません。

日本の閣僚辞任は、大抵は自身の不祥事であり、「追い詰められて、嫌々辞任」が多いです。

文化の違いとは言え、はっきりと自己の意見を主張して、レターの形にまとめて公表する英国。

日本との政治の成熟度の違いは、非常に大きいです。

岸田文雄首相(Wikipedia)

参院選で、政府首脳陣が応援演説に向かって、政治空白化のような日本。

選挙応援よりも、政治家としての業務をしっかりこなして欲しいと思います。

選挙では大きな波乱はなさそうな予想ですが、気になることがあります。

それは、個々の候補者の方々の「顔が見えにくい」ことです。

もちろん、個々の立候補の方々は演説したり、政策・主張をまとめて発表しています。

ところが、「所属する党」が先にある気がするのです。

主張が明確な英国政治家と「主義主張が不明瞭」な日本政治家

Elizabeth Truss英外相(Wikipedia)

同じ保守党の中でも、「ジョンソン首相を支持・不支持」をハッキリ主張する英国政治家の方々。

対して、日本は「同じ〜党だと、同じ主張」をしているように感じます。

トラス外相は、

私はJohnson首相を
支持する!

強硬にジョンソン首相支持で、このハッキリした姿勢は、非常に好感を持ちます。

「〜党」も大事ですが、結局は個々人の政治家の方々次第で、日本の方向性は大きく変わりそうです。

その「日本の方向性」をしっかりさせるためにも、個々の候補者の方々の考えを見極めたい。

そして、「所属する党」ではなく「候補者に」投票したいです。

投票率が、それほど上がらなそうな参院選挙。

やはり、

X党だから、
Aさんに投票!

ではなく、

Bさんに、ぜひ当選して、
日本に尽くして欲しい!

というスタンスが欲しい。

その為には、多くの方々が選挙に行くのが望ましいと思います。

新地球紀行

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