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中国の戦略 1|国際政治

前回は「欧州の危機 1」の話でした。

今年3月に突如勃発した、ロシアのウクライナ侵攻。

東部の都市を中心に、極めて大きな損害を受け、多くの国民が亡くなっているウクライナ。

ウクライナのNATO加盟は、トルコの反対が見込まれるため実現が困難です。

この中、ウクライナ・ジョージアが正式に、EU加盟候補国となりました。

「加盟候補国」は文字通り、「候補」に過ぎません。

これから、EUの規定する様々な基準を、ウクライナが満たすことを明確にする必要があります。

Volodymyr Zelenskyウクライナ大統領(Wikipedia)

ただし、その「EUの基準」には、程遠い状況にあるウクライナ。

正式な加盟への道のりは、厳しそうです。

それでも、非常に速いスピードで「加盟候補国」となったことは、ウクライナにとって、非常に大きなポイントです。

「EUは(NATOと異なり)軍事同盟でないから、反対はしない」と発言していたプーチン大統領。

Vladimir Putin露大統領(Wikipedia)

旧ソ連で一緒だった、ウクライナが、正式な「EU加盟候補国」になり、反発しています。

勢力を拡大しようとするEUですが、2年前には英国が離脱しました。

Boris Johnson英首相(Wikipedia)

天然ガス・原油の急騰で、国民の不満が爆発している欧州。

そして、今年の冬にも「ロシアが天然ガスを止める可能性」のある欧州。

瀬戸際にあります。

この中、中国は非常に戦略的に、動いています。

Xi Jinping国家主席(Wikipedia)

昨年まで、液化天然ガスLNGを、大量に米国から購入していた中国。

最近は、急速に米国からの輸入を低下させ、ほぼ停止の状況になりました。

その代わりに、ロシアから天然ガス等を購入しているのです。

これで、ロシアは「欧州が資源を購入しなくても、中国が買う」状況になりました。

対立続く、ロシアと欧州において、資源が強いカードになっている今。

中国がロシア資源を買い支える状況で、さらに、そのカードの力が強まりました。

Joe Biden米大統領(Wikipedia)

中国が買わなくなった分、LNGが余る米国。

戦略上も、欧州へ回すのがベストです。

問題は、急騰しているため「どこで、コストを折り合うか」です。

政策金利を急に上げて、一時的に経済混乱するも、堅調な経済発展へ向かっている米国。

ここは、欧州へ安価でLNGを供給して、欧州の政治・経済状況を安定化させて欲しいです。

それは、米国の国家戦略上も非常にメリットがあり、欧州と米国の結束が強まるでしょう。

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