前回は「トランプ流Dealへの宥和的姿勢の裏側〜カーニー首相の「楽観的姿勢」・米国とDeal成立目指すカナダ・経済学博士号を持つ首脳〜」の話でした。
「早期終了」したトランプ大統領とイーロン・マスク

今年2025年に発足した米国トランプ政権の「超目玉」だった「政府効率化局DOGE」。
昨年の大統領選挙では、

私はDonald Trumpを
熱烈支援する!
最初から最後まで、猛烈にTrump陣営を支援したのがElon Muskでした。
IT企業をはじめとして、様々な巨大企業が生まれ続けている米国。


多数の起業家がいる中、最も注目を浴びて、最も社会的影響力が強いのがElon Muskです。



この選挙では、Donald Trumpに
巨額の支援をする!
そして、巨額の支援をTrump陣営に行い、Trump勝利の「最大の貢献者」となったElon Musk。





ElonにDOGEの
トップを任せる!
そして、「超影響力がある人物」とは言え、新設のDOGEトップにElon Muskを据えたTrump大統領。
一民間人を「政府新設の根幹的部門トップ」に「超大抜擢」しました。



Elonに、我がUSAの
再建を任せる!



OK!
俺に全てを任せてくれ!
この「超個性派コンビ」によって、米国は爆走を始めようとしていました。
ところが、早くもTrump大統領とElon Muskの関係は「終了」してしまいました。
猛烈な勢いで新陳代謝続ける米国:超個性派コンビの実現と終了と次


どの政府も「非効率な部門」は必ずあり、ある意味で「政府の非効率」は避けられないことです。
そして、独裁国家よりも、民主主義の国家の方が、どうしても「非効率な部分」は登場します。
この世界最強の「超個性派コンビ」が破局を迎えた理由は、「Trump大統領最大の政策」が原因でした。



Make America
Great Again!



そのためには、我がUSAで
大型減税を実施する!
「米国大復活」を掲げるTrump大統領は、「超大型減税」をぶち上げました。



「大きく美しい法案」
なのだ!
これに対して、Elon Muskは、猛反論しました。



「大きく美しい法案」で、
USの財政赤字は急増する!



な、
なにっ!!!
「コンビの相方」に、「自己が超推進する政策」を真っ向から否定されたTrump大統領。
さらに、Elon Muskの攻撃ならぬ口撃は続き、



自分がいなければ、
Trumpは選挙に負けていた!



何て
恩知らずなんだ!
これを言われて、



な、なにっ!
俺にそんなことを言うのか!
Trump大統領が「キレないはずはない」ことは、Elon Muskは当然予測していたでしょう。
X(Twitter)などで、双方で強烈な口撃=攻撃が行われた結果、二人の関係は終了しました。



Elonには、
とてもがっかりしている・・・
「Disappointed=がっかり」と表現し、



彼を
大いに助けてやったのに・・・
「最高の関係」だった超個性派コンビ解消に関して、Trump大統領は、こう締め括りました。
あまりにも早かった「超個性派コンビ」の「超早期解消」。
ただ、この「超早期解消」は想定されたことではありました。
これほど強烈な個性を持つ二人が、「意見が合う」のは極めて難しいことです。
そのため、「どちらかが大きく妥協しなければ成立しない」関係でした。



俺はUSAの
大統領だ・・・



当然、妥協するのは
Elonだ・・・
「妥協するのは当然Elon Musk側」と考えていたTrump大統領にとって、「反論」は予想外でした。
「超早期解消」しましたが、実際に「超有名起業家」が政府の根幹的部門の長となることが実現した米国。
日本では、今回の一連の事態の「百分の一」も実現することは、あり得ないことです。
「DOGEトップ=Elon Musk」は、数ヶ月で消えてしまいましたが、必ず「次」がある米国。
そして、その「次のステップ」はすぐに訪れ、新陳代謝を続けるのが米国です。
ある意味で、羨ましい米国の政治と国家。
Trump大統領とElon Muskの「大決裂」の次に、さらに米国は加速しそうです。